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すてきナイス粉飾疑惑 名門失墜(中)
マンションから戸建てへ堅実経営も利益激減、苦境の不動産

経済 神奈川新聞  2019年08月01日 16:48

マンション・一戸建ての売り上げ戸数と住宅事業の営業利益率の推移
マンション・一戸建ての売り上げ戸数と住宅事業の営業利益率の推移

 底冷えする寒さとなった1月25日。すてきナイスグループ(横浜市鶴見区)が主催した恒例の新年会には1700人余りが詰め掛け、東京・高輪のホテル会場は活況を呈した。

 創業家の2代目として権勢を振るった平田恒一郎容疑者(71)=金融商品取引法違反容疑で逮捕=は、財界の有力者としても幅広いネットワークを構築していた。新年会には毎年、各界の著名人が登壇者として名を連ねた。

 昨夏に逝去した父親の周次氏も、多方面で大きな存在感を放った人物だった。「お別れの会」には県内選出の衆院議員をはじめ2千人以上が参列し、故人をしのんだ。

 周次氏は戦後間もない1950年、木材市場の運営会社を起こした。73年に東証1部上場を果たすと、平田容疑者と二人三脚で業容を拡大し、建築資材の流通業界では指折りの企業に育て上げた。

 経営を支える2本目の柱に据えられたのは、マンション分譲が主軸の住宅事業だった。近年、すてきナイスの売上高の7割を祖業の建築資材事業が占めているが、それを上回る営業利益をたたき出す「稼ぎ頭」に成長した。

 しかし、リーマン・ショックを機にマンション事業を取り巻く環境が急激に悪化。あおりを受けたすてきナイスは、2009年3月期決算で121億円もの最終赤字を計上した。住宅と建築資材の部門ごとの営業利益は13年3月期に逆転し、以降も水をあけられた状態が続く。

 平田容疑者は、より堅実な路線へと経営のかじを切ることになる。

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 マンションから一戸建てへ-。

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