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テロ訓練で「気球カメラ」初投入 空から監視、W杯で使用

社会 神奈川新聞  2019年08月01日 05:00

気球カメラを初めて使用したテロ対策合同訓練=横浜市中区海岸通1丁目の象の鼻パーク
気球カメラを初めて使用したテロ対策合同訓練=横浜市中区海岸通1丁目の象の鼻パーク

 東京五輪などの大規模イベントに備え、テロを想定した合同訓練が31日、横浜市中区海岸通1丁目の象の鼻パークで行われた。県警や消防など7団体の計約300人が参加。上空からの監視を担う機器として県警が導入を決めた気球カメラが初めて投入され、操作を試すとともに運用面の課題などを探った。

 訓練は、男4人がイベント会場に集まった入場者に催涙スプレーを噴き掛けて負傷させ、爆弾の可能性がある不審物を車両に残して逃走したと想定。負傷者に応急処置を施して避難させ、有害物質の除染や爆発物処理、船舶を使った犯人の追跡と確保など一連の手順を確認した。

 気球カメラは、長さ5・2メートルの楕円(だえん)形で、最大で上空60メートルの地点から会場を撮影する。取り付けられた高精細カメラが地上のモニターに映像を送信する仕組みで、地上の人がTシャツの袖で額の汗をぬぐう姿や、腰に両手を当てて行列に並ぶ様子なども映し出した。風にあおられることもあったが、カメラの向きを遠隔操作し、撮影はおおむね順調に行われた。

 2016年の伊勢志摩サミット関係閣僚会合などで導入実績があり、県警は9月に開幕するラグビーワールドカップ(W杯)で使用する予定。雑踏警備や不審者などの早期発見に役立てる。

 県警オリンピック・パラリンピック対策課の野崎剛志課長は「カメラが上空にあるだけでも効果がある。非常に有効だという感触を持った」と話していた。


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