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垣根越えアートで交流 高校生と知的障害者クリエーター

話題 神奈川新聞  2019年07月29日 12:09

協力しながら作品を手掛ける幸高の生徒とFLATのメンバー=川崎市幸区
協力しながら作品を手掛ける幸高の生徒とFLATのメンバー=川崎市幸区

 川崎市立幸高校の生徒と知的障害のあるクリエーターがアートを通じて交流の輪を広げている。今秋、市内で開催される企画展への出展を目指し、作品の共同制作に挑戦。障害の有無を超え、互いを尊重する心を一歩ずつ育んでいる。

 23日午後、同市幸区の障害者通所施設「セルプきたかせ」。当初はぎこちない表情を浮かべていた高校生たちも、クリエーターたちがこれまで手掛けた作品を目の当たりにすると、クオリティーの高さに驚きと尊敬の念を寄せていった。

 この日、施設を訪れたのは同校の1年生有志7人。校内での告知チラシをきっかけに手を挙げたという生徒(15)は言う。「社会との関わりを考えたくて応募したけど、自分にはない発想で作品を手掛けている。私もこの活動をきっかけに新しいものを創造するヒントをつかみたい」

 高校生たちにイマジネーションを与えているのは「studio FLAT(スタジオフラット=以下FLAT)」に所属する知的障害者たちだ。

 共同制作するのは、「未来のまち」をテーマにしたアート。色とりどりのさをり糸をコーンに巻き付け、街並みを作る。高校生は端切れの糸を巻きやすいように手ほどきしつつ、互いに絵を見せ合うなどしながら交流を深めた。

 8月にはFLATのアーティストが同校を訪問して仕上げる予定で、完成した作品は11月に同区のミューザ川崎で開かれる「Colors(カラーズ) かわさき2019展」に出展。同校の文化祭でも展示する方針という。

 企画展は「共生社会の実現」がテーマ。FLATで代表を務める大平暁さん(48)が昨年12月、まちづくりに関する同校生徒の発表を聞き、社会活動への意識の高さに感銘を受け、話を持ち掛けた。大平さんは「クオリティーよりみんなで作ったということが大事。その証しがしっかり残るような展示にしたい」と話している。


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