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独創的な絵本の世界 安野光雅さん原画展 平塚市美術館

話題 神奈川新聞  2019年07月29日 11:30

独創的な絵本の原画が並ぶ「安野光雅展」=平塚市美術館
独創的な絵本の原画が並ぶ「安野光雅展」=平塚市美術館

 独創性と遊び心に富み、国際的な評価も高い絵本作家安野光雅さんの原画を集めた企画展が、平塚市美術館(同市西八幡)で開かれている。謎解きやだまし絵など独自の世界観に触れることができ、美術館の担当者は「夏休みにぜひ親子で見に来てほしい」と呼び掛けている。8月25日まで。

 安野さんは、1968年に絵本「ふしぎなえ」でデビュー。絵本のほか、雑誌などの装丁、演劇のポスターのデザインなど多分野で活躍し、84年には「児童文学のノーベル賞」といわれる国際アンデルセン賞を受賞した。

 企画展は、安野さんの代表作9タイトルの原画など計150点を展示。親交の深かった故井上ひさしさんの劇団公演で描いたポスターも含め、安野さんの出身地である島根県の津和野町立安野光雅美術館から所蔵品の提供を受けた。


安野さんの絵本作家としてのデビュー作「ふしぎなえ」の表紙。当時、文章がない絵本は珍しかった=島根・津和野町立安野光雅美術館所蔵(C)空想工房
安野さんの絵本作家としてのデビュー作「ふしぎなえ」の表紙。当時、文章がない絵本は珍しかった=島根・津和野町立安野光雅美術館所蔵(C)空想工房

 安野さんの作品はだまし絵の手法にたけ、「もりのえほん」は一見すると草木の茂る森の風景だが、熊やライオンなどの動物が隠されている。絵本「蚤(のみ)の市」ではフランスの街並みの風景画に、日本のこけしや灯籠(とうろう)が隠れている遊び心も。

 江口恒明学芸員は「じっくり見ると、はっと気付く楽しさがある。緻密に描かれた技術の高さは原画でしか分からない」と解説、家族連れなど多くの来場を楽しみにしている。

 開館時間は午前9時半~午後5時(8月3~18日は同6時まで)。休館日は月曜日だが、月曜日が祝日・振り替え休日の場合は翌火曜日が休館。一般800円、高校・大学生500円、中学生以下は無料。


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