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じわり人気、「海のてぬぐい」 コンセプトは逗子らしさ

話題 神奈川新聞  2019年07月27日 11:46

「海のてぬぐい」を手に、「多くの人に使ってほしい」と話す製作に携わったメンバーら=逗子市逗子
「海のてぬぐい」を手に、「多くの人に使ってほしい」と話す製作に携わったメンバーら=逗子市逗子

 逗子らしさをコンセプトに製作された「海のてぬぐい」が、じわりと人気を集めている。地元の小学生とゆかりのアーティストがデザインを手掛け、4月末のお披露目イベントでは1日で100枚が完売した。今では市内外のスーパーなどでも取り扱われ、児童らも定番の土産品としての定着を願う。

 手拭いは縦35センチ、横1メートル。三浦市の老舗染物店が染め上げた生地は逗子の海をイメージした藍色で、クラゲやカニ、イカなどの海洋生物がユニークなタッチの白線で描かれている。

 製作を考案したのは市観光協会。逗子ならではのグッズを生み出したいと、1月に逗子を拠点に活動する大倉曉さん(38)にプロデュースを依頼した。大倉さんは移動式映画館を展開する団体「CINEMA CARAVAN」のプロデューサーで、豊富なアイデアを期待した上での打診だった。

 「逗子の魅力は自然とともに暮らす人々の営み。それを感じられる、生活に根差した商品に」。考えを巡らせた大倉さんが導き出した答えは、幅広い世代が使え、海外でも注目を集めつつある手拭いだった。海水浴で重宝される点も逗子には最適に思えた。

 さらに大倉さんは、創作活動や職業体験などユニークな教育活動に取り組む市内のNPO法人「ごかんたいそう」に着目。手拭いのデザインをオファーすると、所属する小学生ら約15人が名乗りを上げてくれた。

 児童らは逗子に居住経験のあるアーティスト田中健太郎さん(42)の指導で、生き物図鑑などを参考に夢中で描いた。田中さんは「子どもの絵だから良いというわけではない。誰かに薦めたいと思える商品を目指し、真剣に取り組んだ」と振り返る。大倉さんは「年齢や立場を超えて一緒に新しいものを作れた。地域の可能性を伝える商品になった」と話す。

 児童らが店頭に立って販売したお披露目イベントでも好評で、地元の小売店関係者も出来栄えに注目。市内に本社を置くスーパースズキヤの一部店舗や、葉山町の商業施設などが6月から販売を始めた。デザインを担った小学6年の児童(11)は「自分の絵が商品になるなんて緊張したけど、楽しかった」と笑顔。小学3年の児童2人(ともに8)は「いろんな人が買ってくれてうれしい。夏にたくさん使って」と話した。

 税込み1080円。問い合わせは、市観光協会電話046(873)1111。


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