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プログラミングに慣れよう 必修化前に放課後教室 大和

話題 神奈川新聞  2019年07月23日 05:00

放課後寺子屋プログラミング教室でパソコン操作を体験する児童ら=大和市深見西の市立大和小学校
放課後寺子屋プログラミング教室でパソコン操作を体験する児童ら=大和市深見西の市立大和小学校

 大和市教育委員会は、2020年度から小学校で必修化されるプログラミング教育への準備として、5月から全ての市立小中学校で放課後の時間を活用した「寺子屋プログラミング教室」を順次開催している。導入後の授業を円滑に進めるには事前の体験が有効とされており、初年度は12回開く予定だ。

 「画面に表示されたネコのキャラクターを歩かせてみましょう。命令が書いてあるブロックを選んで歩数も入力して」「ネコに自分の好きな色を付けることもできますよ」

 市立大和小学校(同市深見西)で今月17日、5・6年生を対象とした放課後寺子屋プログラミング教室が初めて開かれた。

 民間のICT(情報通信技術)支援員がマウスの操作から説明を始め、プログラミングを学ぶ初心者向けソフト「スクラッチ」を紹介。児童40人はコンピューターを自分が思ったように動かす手順づくりに悪戦苦闘しつつ、約2時間画面に向き合った。

 放課後寺子屋事業は、学力向上を目的とした市教委の独自施策で、主要教科の補習的な取り組みだ。ただ新学習指導要領の目玉である、情報化社会における論理的思考力や問題解決能力を身に付けるプログラミング教育においては、準備が必要として同事業を先行の場とした。

 市教委によると、19年度は12回、20年度以降は24回開催する計画。初年度は、試行錯誤しながらプログラミング言語や操作に慣れてもらうため、会場となる各校の専用教室のパソコン設置台数に合わせて40人を定員にしている。

 小学校では1・2年、3・4年、5・6年ごとに参加者を事前に募集して実施。初回の応募状況は各校でばらつきはあったものの、1・2年は定員の2~3倍の申し込みがあり、人気が高かったという。

 今回、大和小5・6年の教室では約3倍の応募があった。6年の高橋遙希君は「プログラミング言語を習得するには命令を覚えるなど難しい面もあるけれど、ゲームも作れると紹介されたので挑戦してみたい」と感想を述べた。

 市教育研究所の中村美紀所長は「小学校で始まるプログラミング教育では、児童が戸惑うことなく授業に臨めるようにするため、基本的な操作を事前に経験しておくことが良い。パソコンの設置台数上、参加定員を設けているが、多くの児童に参加してほしい」と話している。

プログラミング教育 コンピューターの基本的な考え方を知り、情報化社会を生き抜くために必要なプログラミング的思考を育むことが目的。小学校向けの文部科学省の手引は「おのずとプログラミング言語を覚えたり、技能を習得したりするといったことが考えられるが、それ自体をねらいとしているのではない」として、学校現場には指導上の工夫などを求めている。


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