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現場で担う役割検討 作業療法士、実践例と研究発表

話題 神奈川新聞  2019年07月22日 05:00

認知症や高次脳機能障害の人への支援で独自の役割を議論した県作業療法学会=横浜市中区
認知症や高次脳機能障害の人への支援で独自の役割を議論した県作業療法学会=横浜市中区

 県内の作業療法士が最新の実践例と研究を発表する「県作業療法学会」が21日、横浜市中区で開かれた。脳卒中や高次脳機能障害へのリハビリ、認知症ケア、介護ロボット開発協力などをテーマに約60の講演・発表を実施。約450人が参加し、リハビリテーション3職種の一つである作業療法士が現場で担う役割を検討した。

 県作業療法士会(錠内広之会長)の主催で17回目。認知症が社会的に大きな課題となる中、湘南医療大学准教授の竹原敦(しゅん)さんは冒頭の講演で、作業療法士に期待される役割を強調した。

 暴力や暴言、不安、妄想など認知症のBPSD(行動・心理症状)への対処では、非薬物療法が優先される。そのため、多様な作業を通じ、心身両面で応用的動作能力や社会的適応能力の回復を図る作業療法士の職責はますます重要になると説いた。

 同会副会長で地域活動支援センター「クラブハウスすてっぷなな」統括所長の野々垣睦美さんは、高次脳機能障害者の地域生活について講演した。

 高次脳機能障害者は病気や外傷で脳を損傷し、記憶や言語、注意、遂行機能、社会的行動などに障害を負った状態を指す。同センターでは、社会性や人間関係を重視した訓練をはじめ、金銭管理など生活課題へのサポートに取り組み、効果を上げていることを紹介した。


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