1. ホーム
  2. 話題
  3. 鎌倉ガーディアンズ10年 活動広げ、ノウハウ蓄積

鎌倉ガーディアンズ10年 活動広げ、ノウハウ蓄積

話題 神奈川新聞  2019年07月17日 11:51

設立10周年の節目を迎え、総会で歩みを振り返る大津代表(右)ら=鎌倉市内
設立10周年の節目を迎え、総会で歩みを振り返る大津代表(右)ら=鎌倉市内

 鎌倉市の防犯・防災ボランティア団体「鎌倉ガーディアンズ」が今月、設立10周年を迎えた。イベントの会場警備から始まった活動は徐々に裾野を広げ、今では地域防災の分野でも活躍。蓄積してきたノウハウが他地域に活用される事例もあり、メンバーは手応えを口にする。

 同団体を構成するのは、警察官でも職業警備員でもないごく普通の市民たちだ。7日に市内で開かれた総会で、大津定博代表(56)はこの点を強調しつつ、活動10年の節目に決意を述べた。「これからも愛する地元鎌倉を市民の手で守りたい」

 同団体は2009年7月、観光客らでにぎわう鎌倉花火大会の警備の一端を担おうと有志で結成。発足時に17人だったメンバーは現在、40~80代の約100人にまで増えた。

 当初は伝統行事やイベントの警備が活動の中心で、主催者に委託され会場案内などに汗を流してきた。10年11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)後に当時の米国大統領バラク・オバマ氏が市内を訪れた際は警察と協力し、沿道に詰め掛けた見物客らを誘導。大津代表は「(混雑で)路線バスが通れなくなったが、メンバー30人で見物客に声を掛け、スムーズに交通誘導ができた」と懐かしそうに振り返る。

 11年3月の東日本大震災以降は、防災分野にも力を注ぐ。被災地の実情を知り教訓を学ぶため、宮城県などを巡るツアーを企画。市内の各世帯で家具転倒防止器具を設置する活動にも取り組んだ。

 熊本地震や西日本豪雨など大規模災害が起きるたび、有志が現地に足を運び支援に奔走してきた。17年11月には熊本市の大西一史市長を招いて防災講演会も開催。7日の総会には、大西市長が活動を称賛するコメントを寄せた。

 10周年の節目を迎えた今、同団体のノウハウが他地域に広がりつつある。警備の心得や留意点などをまとめたマニュアルを、藤沢市に提供。市はセーリング競技が開催される来夏の東京五輪で、観戦客らを案内する都市ボランティアの運営に活用する方針だ。大津代表は「継続してきた活動は地域の財産。次世代に継承していきたい」と意気込んでいる。


シェアする