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「子育て世代に心のゆとりを」3児の母、総菜販売で支えに

話題 神奈川新聞  2019年07月15日 11:50

6月から総菜の販売を始めた清水優香さん(左)と「三浦パン屋 充麦」店主の蔭山充洋さん=16日、三浦市初声町入江
6月から総菜の販売を始めた清水優香さん(左)と「三浦パン屋 充麦」店主の蔭山充洋さん=16日、三浦市初声町入江

 三浦市内のパン屋の一角に毎週日曜日、地元食材を使った総菜が並んでいる。納品するのは、3児の母である清水優香さん(39)=同市三崎町小網代。仕事をしながら、毎食を手作りする「完璧な母親像」に苦しんだ経験から、「お母さんが1食でも手抜きができるように」と商品を取りそろえている。清水さんは「子育て世代が心にゆとりを持てるよう、支えになれたら」と願っている。

 「三崎マグロのカツとズッキーニフライ」「ツナコンフィのポテトサラダ」…。同市初声町入江の「三浦パン屋 充麦」の店内に手作り総菜が並ぶ。

 農家から仕入れた有機野菜を中心に、同店のパン粉や市内のマグロ問屋が加工したツナなどを使用。素材の味を生かすため、添加物や保存料は使わず、シンプルな味付けを心掛ける。

 総菜作りは、自身の経験が大きく影響している。

 結婚後、3姉妹が生まれ、仕事をしながら子育てに追われた。夫もゴミ出しや習い事の送迎などをしていたが、「お母さんの方が圧倒的に関わる割合が多かった」。特に日々痛感していたのが、毎日のおかず作りの大変さだった。

 用意できない時は、スーパーの総菜を購入したり、外食をしたりした。ただ抱いてきた「母親像」とのギャップに苦しみ、罪悪感すら感じた。自身の子育てについて、清水さんは「凝ったものを作ろうとか完璧にやろうとしていた。つらい時期もあった」と振り返る。

 子育てが少し落ち着き、知人に誘われて、市内で開かれたパン作り教室に足を運んだ。そこで三浦の食に魅了されて移住した人々と出会い、地元の食の豊かさに気付かされ、料理に関心が向いた。仕事と子育てだった世界が広がり、いつしか心にゆとりが生まれた。

 料理を学ぶために働いていた仕出屋が今春に閉業し、自らの商品を販売しようと決心。6月から、水曜から金曜のうちの1日だけ自宅で、日曜に「充麦」で総菜を販売している。

 「充麦」は常連として利用していた。店主・蔭山充洋さん(44)に相談したところ、「総菜と一緒に食べることでパンのおいしさも引き立つし、お客さんが農家に関心を持つ後押しにもなる」と店内のスペースを提供してくれた。

 自分の店を持つ夢を描く清水さんは「三浦のおいしいものを多くの人に知ってもらいたいし、共働き世帯や小さい子がいるお母さんにも利用してほしい」と話し、続けた。「お母さんはやることがいっぱいある。完璧にやろうと考えず、肩の力を抜いて料理することが大事。忙しくて料理ができないときは、自分の総菜を頼ってほしい」

 問い合わせは、清水さんのメール(yuka.shimizu88@gmail.com)。


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