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無頼派・坂口安吾の生涯たどる 小田原文学館で特別展

話題 神奈川新聞  2019年07月12日 12:42

坂口安吾の業績などを紹介する特別展=小田原文学館
坂口安吾の業績などを紹介する特別展=小田原文学館

 「堕落論」で知られる無頼派作家坂口安吾(1906~55年)の生涯や業績を紹介する特別展が、小田原文学館(小田原市南町)で開かれている。原稿や写真パネル、作品を寄稿した雑誌など約100点を展示。小田原ゆかりの文学者との交流にも光を当てている。市立図書館の主催で、8月18日まで。

 安吾は新潟出身。31年に同人誌「青い馬」に発表した短編「風博士」が、小田原出身の作家牧野信一に激賞されたことを機に文壇に登場した。40年1月に小田原へ転居し1年半ほど住んだ。敗戦直後の混乱期の46年に発表したエッセー「堕落論」で脚光を浴び、流行作家の一人となった。

 展示は2部構成で、1部では牧野のほか、三好達治や尾崎一雄など小田原で暮らした文学者との交流を紹介。「青い馬」の原本も並び、全5巻セットでの展示は全国で初めてという。

 2部では、安吾の生涯を回顧。幼少期や東洋大在学時、取材旅行した際の様子を収めた写真パネルなどのほか、「堕落論」と同じ年に世に出した小説「白痴」の原稿の複製なども見られる。

 図書館は「貴重な資料を通じて安吾の業績を再確認し、小田原との関わりを知ってほしい」としている。

 30日にはおだわら市民交流センターUMECO(同市栄町)で、庄司達也横浜市立大教授による文学講演会を開催する。定員50人で先着順。申し込みは28日まで。20日と8月18日には文学館で学芸員が展示解説をする。

 展示は午前9時~午後5時。入館料は大人250円、小中学生100円。問い合わせや講演会の申し込みは、市立図書館電話0465(24)1055。


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