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新時代 親父の背中(中)
〝強い気持ち〟胸に 三浦澪央斗(平塚学園)-父 大輔

高校野球 神奈川新聞  2019年07月11日 05:00

 幼い頃からバットとボールが手の届くところにあった。プロ選手として活躍する父親の姿が、野球を始めたきっかけだった。周囲の大きな期待や懐疑的な視線に苦しんだ時期だって過ごした。でも、今なら胸を張れる。「こんなに面白い野球を教えてくれて、ありがとう」。夏の聖地を目指す球児たちのアナザーストーリー。


甲子園出場を目指す平塚学園の三浦
甲子園出場を目指す平塚学園の三浦

“宿命”の背番号

 小雨が降りしきる7日の開会式。平塚学園・三浦澪央斗は「18」のユニホーム姿で入場行進の順番を待っていた。最終学年で初めて夏の大会のベンチ入り。「番号をもらえるだけありがたいし、できることをやるだけ」と殊勝だが、ベイスターズのエースとしてファンに愛された父大輔と同じ背番号だ。

 1998年以来の甲子園出場を目指す強豪で、豊泉雄大、渡辺拓斗とともに投手陣の一角を担う。スピンの利いたストレートが武器の181センチの右腕に、成長を見守ってきた八木崇文監督(40)は「横浜スタジアムで一番輝くための番号」と、あえて注目を集める数字を託した。それは、物心ついた時から向き合ってきた宿命ともいえた。

「あれが息子か」

 バッティングセンターで助言を受けているだけで、好奇の目にさらされる。「『あれが息子か』と見られるのが本当に嫌で、一緒に行きたくなかった」。実績以上にメディアで取り上げられてきたのも、父が「ハマの番長」だからと自覚していた。

 高校では親元を離れ、寮生活を経験。厳しい練習に打ち込むうちに、周囲の視線は自然と気にならなくなった。ただ、父の教えを忘れることはなかった。「強い気持ちが乗れば良いボールがいくと、ずっと言われ続けてきた」。マウンドでむき出しの闘争心を見せ、どんな場面でも強気に内角を突く姿は、今もその目に焼き付いたままだ。

 「調子はどうだ」「肩肘は問題ないか」。2週間に一度の帰宅日には、好物のスイーツを頰張りながら気に掛けてくれた。ベンチ入りを報告すると、「とりあえず最後の夏に番号をもらえてよかったな」と喜んでくれたという。

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