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三浦食材をPR 海南神社の夏詣でキッチンカー発進

経済 神奈川新聞  2019年07月05日 11:07

キッチンカーの運行を始める根岸辰也さん=三浦市南下浦町上宮田
キッチンカーの運行を始める根岸辰也さん=三浦市南下浦町上宮田

 三浦市内の食材の豊かさをPRしようと、地元で生まれ育った男性が、キッチンカーを走らせる計画を立てている。お披露目の場は今月7日の海南神社(同市三崎)の夏詣(もうで)イベントを予定。キッチンカーそのものを希望者に貸し出すことも今後検討するつもりで、食を通じた地域経済の活性化へ意欲を燃やす。

 キッチンカーを運行するのは、同市南下浦町上宮田の根岸辰也さん(32)。貸し切りバス業などを手掛ける「三浦観光バス」の常務のほか、同社が地域活性化のために今春設立した「アンプ・ヴィレッジ」の社長を務める。

 キッチンカーは根岸さんの長年の夢をかなえる。根岸さんの祖父は、三浦海岸海水浴場が最も栄えていた時代に海の家を営業し、ラーメンやカレー、牛丼、かき氷などを販売。両親も海の家で働き、根岸さんは物心がついて以降、夏の間は毎日朝から晩まで海辺で過ごしてきた。

 「海の家で子ども時代を過ごし、いつか店を持ちたいと自然に思うようになった」と根岸さん。根岸さんが小学5年生の時、祖父の海の家は閉業したが、大学時代の4年間や卒業後も飲食業界に身を投じ、研さんを積んできた。


海南神社の夏詣イベントで提供するタコライス(根岸辰也さん提供)
海南神社の夏詣イベントで提供するタコライス(根岸辰也さん提供)

 三浦海岸の苦境もキッチンカー構想と無関係ではない。レジャーの多様化を背景に海水浴離れは年々顕著に。最盛期の昭和40年代に年間300万人だった来場者数は、昨年45万人に落ち込んだ。約120軒あった海の家もわずか5軒にまで激減。食を通じた地域活性化への思いから、アンプ・ヴィレッジの設立を機にキッチンカーを購入し、長年の夢を形にすることを決めた。

 初の出動となる7日は、キッチンカーでタコライス約50食を1食800円で提供する予定。今後の営業頻度などは未定だが、場所を選ばずに短時間で営業できるキッチンカーのメリットを最大限に生かすプランも温めている。

 「店舗をいきなり出すのはハードルが高いと思っている人や、子育てや介護の『すきま時間』を使って働きたい人などに、期間限定で貸し出す『トライアル出店』などもいつかできたら」と根岸さん。「三浦は年々元気がなくなっている。三浦の食材の豊かさを多くの人に知ってもらい、地域経済を盛り上げていけたら」と話している。


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