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相模原障害者施設殺傷事件
「私たちの声聞いて」 追悼集会に1000人 

社会 神奈川新聞  2016年09月22日 02:00

障害者を排除する優生思想や施設の立地場所などについて問題を提起する中山さん(右端) =横浜市中区
障害者を排除する優生思想や施設の立地場所などについて問題を提起する中山さん(右端) =横浜市中区

 事件を繰り返さない社会を実現するには、どうすればよいのか-。相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」の事件で命を奪われた19人を追悼するため、全国から約千人が参加した集会。登壇した当事者からは、専門家や行政の視点で制度が策定されることへの異議が相次いだ。「まずは私たちの声を聞いてほしい」

 「障害者は生きていても意味がない」「障害者は不幸だ」

 逮捕された元施設職員の容疑者(26)が口にした言葉に、大阪府東大阪市の中山千秋さん(49)はショックを受けた。「幸せか、幸せじゃないかを(他人に)決められたくない」と訴え、壇上でマイクを握り締めた。

 容赦なく浴びせられた容疑者の独善的な発言。だが、憤りの矛先は、障害者の気持ちを知ろうとしない社会全体にも向く。

 「容疑者の措置入院に関する対応や、薬物使用が事件の背景のように論じられているが、立ち止まってみてほしい。私たちとつながる全ての人たちのうわべの優しさが、犯人に間違いを起こさせたのではないか」

 障害者に優しいまなざしを向けるが、本当の気持ちを知ろうとしない人ばかり。事件についての報道や専門家の会議をみても、知的障害者の声が反映されているとは思えない、と首をひねる。「これだけ大きな事件が起きているのに、私たちの意見が聞かれていない」

 参加者からも「思いをうまく言葉にできなくても、障害者はきちんと考えている」「障害者である前に一人の人間だ」という声が上がる。さらに「進学先も暮らす場所も、自分の意見が通らないばかりか、そもそも意見を聞かれなかった」「入所施設が山奥にあると、外出もままならない」。悲痛な訴えが会場に響き、中山さんは言う。

 「いま私たちの暮らし方を国や行政、親が決めています。そこを根っこから変えないといけません。自分のことは自分で決めます。自分の人生を他の人に決められたくありません。私たちの声を、もっと社会に届けなければなりません」


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