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シーサイドライン逆走事故
事故から1カ月 自動運転、見通し立たず

社会 神奈川新聞  2019年07月02日 05:00

新杉田駅には、1日から平日朝のラッシュ時に増便したことを伝えるお知らせが掲示されていた
新杉田駅には、1日から平日朝のラッシュ時に増便したことを伝えるお知らせが掲示されていた

 横浜市の新交通システム「金沢シーサイドライン」が逆走事故を起こしてから、1日で1カ月が経過した。国土交通省設置の検討会などのこれまでの調査で、運行会社「横浜シーサイドライン」(同市金沢区)のシステムがそもそも逆走を防ぐ設計になっていなかったことが分かっている。同社は検討会の意見を最大限踏まえて再発防止策をまとめた上、システムを改修する考えで、自動運転再開の見通しもいまだ立っていない。

 同社によると、車両内の一部の回路が断線したことが逆走の原因とみられる。新杉田発並木中央行き下り列車は、地上側装置から送られた進行方向切り替え指示がモーターに伝わらず逆走し、約25メートル後方の車止めに衝突した。

 さらに、同省が事故後に設置した検討会の中で、同社のシステムが逆走を防ぐ設計になっていなかったことも判明した。他社の場合、回路が断線すると、起点駅で折り返す際に発車できない設計になっているが、シーサイドラインはなっていなかった。断線以外の要因で逆走する恐れがあることも分かった。

 同社は検討会の議論を待って最終的な再発防止策を示す方針だ。担当者は「一日も早く通常ダイヤに戻したいが、国から安全のお墨付きを得なければ、システム改修にも着手できない。現時点で時期は見通せない」と話している。

 事故直後、負傷者は14人とされたが、新たに乗客2人が同社にけがを申し出たため、16人に増えた。内訳は重傷1人、軽傷15人。

 同社は無人の自動運転から有人による手動運転に切り替え、事故3日後から運行を再開。7月からは朝夕のラッシュ時を増便するなど、臨時ダイヤも見直した。


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