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妖怪関連資料がずらり 川崎・市民ミュージアムで企画展

話題 神奈川新聞  2019年07月01日 12:54

 川崎市市民ミュージアム(同市中原区)で6日から、夏の企画展「妖怪/ヒト ファンタジーからリアルへ」が開催される。絵図など同ミュージアム収蔵の妖怪関連資料100点を展示。近世から近代にかけ、恐怖の対象が妖怪から人間に変化する様子を、戦争錦絵なども交えてたどる。9月23日まで。

 展示は1~3章で構成。1章は「怖い?面白い?妖怪たち」と題し、出版文化が栄えた江戸時代の絵図を紹介する。1776(安永5)年に鳥山石燕の「画図百鬼夜行」が刊行され、次第に妖怪の姿が定型化していく様子を知ることができる。

 第2章「妖怪とヒトの境界線」では、人間を化かし、時に懲らしめるものとして現れる妖怪に着目。地獄絵図に出てくる鬼や、江戸、明治期の浮世絵で社会を風刺する姿として登場する妖怪などにも焦点を当てる。また幽霊や骸骨などの絵図も展示し、「妖怪」と「ヒト」の境界を探る。

 3章は「ヒトの怖さ」がテーマ。明治時代に入り、科学技術の発達などで不可思議な自然現象が解明される中、殺人や戦争など人間そのものの怖さが人々の意識に強く上るようになっていくことを、日清、日露戦争の錦絵を中心にたどっていく。


月岡芳年「新形三十六怪撰 葛の葉きつね童子にわかるるの図」1890(明治23)年、大判錦絵
月岡芳年「新形三十六怪撰 葛の葉きつね童子にわかるるの図」1890(明治23)年、大判錦絵

鳥山石燕「画図百鬼夜行」1776(安永5)年、紙本木版墨摺=川崎市市民ミュージアム蔵
鳥山石燕「画図百鬼夜行」1776(安永5)年、紙本木版墨摺=川崎市市民ミュージアム蔵

 関連イベントとして、「新耳袋」の著者で怪談作家として知られる木原浩勝さんの怪談トークショーや、「番町皿屋敷 お菊と播磨」など怪談映画の上映会も企画している。

 観覧料は一般200円、65歳以上、大高生は150円、中学生以下は無料。問い合わせは同ミュージアム電話044(754)4500。


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