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勝坂遺跡の範囲拡大へ 文化審が追加指定を答申 相模原

社会 神奈川新聞  2019年07月01日 11:27

新たに見つかった石を敷いた縄文時代の住居跡(相模原市提供)
新たに見つかった石を敷いた縄文時代の住居跡(相模原市提供)

 国の文化審議会はこのほど、相模原市南区磯部にある縄文時代中期の国指定史跡「勝坂遺跡」の指定範囲を広げるよう文部科学相に答申した。これまでの調査で住居跡や当時の人が残したとみられるクルミ、トチ、クリといった種実類や、土器片などが見つかり、遺跡の広がりが確認されていた。

 勝坂遺跡は約5千年前の大集落跡で、広さは約2万3千平方メートル。追加が認められれば約2倍の4万7千平方メートルに広がる。

 追加指定地は、大集落跡がある台地そばの崖下に広がる湿地や段丘。2006年から16年までの調査で地面に石を敷いた住居跡が見つかったほか、クリの花の花粉が大量に確認された。

 市文化財保護課によると、当時栗林があったことが推測でき、湧き水もあることから集落の人たちの生活を支える場所だったと考えられるという。


追加指定が答申された地域。左側斜面の上に大集落跡がある(相模原市提供)
追加指定が答申された地域。左側斜面の上に大集落跡がある(相模原市提供)

 年内には追加指定される見通しで、同課の担当者は「一部は既に公園となっているので、ぜひ多くの人に訪れてほしい」と話している。

 勝坂遺跡では、1926年に発掘調査があり、顔を表現して作られた「顔面把手(とって)」や、立体的な装飾の文様という特徴を持つ土器が見つかった。同様の土器は後に縄文中期の目安となる「勝坂式土器」と命名されて全国的に知られるようになり、考古学史上重要な成果があった。


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