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シンガー・ソング『ライダー』日本一周路上ライブ

話題 神奈川新聞  2019年06月27日 16:00

旅費は投げ銭のみ


日本一周の路上ライブの旅へ出発する藤村さん =18日、大雄山駅前
日本一周の路上ライブの旅へ出発する藤村さん =18日、大雄山駅前

 路上ライブの投げ銭で日本一周を目指すミュージシャンの藤村拓也さん(26)が今月、地元の南足柄市を出発した。ホンダの二輪車「スーパーカブ」にまたがり、まずは北海道に向かう。ギター1本で観客と触れ合い、「シンガー・ソング『ライダー』として旅行中に1曲作りたい」と意気込んでいる。

 同市塚原の藤村さんが本格的に音楽活動を始めたのは22歳の頃。アルバイトで生計を立てる傍ら、小田原や横浜のライブハウスに出演し、普段は小田原や本厚木、海老名の駅前などで路上ライブをしている。

 今回の日本一周は「リベンジ」でもある。2年前に2週間ほど、車で東海地方へ腕試しの旅に出て路上ライブを繰り広げたが、全く聴いてもらえなかった。

 ところが、雨が降る最終日の岐阜駅前の地下道で歌っていた時だった。耳を傾けてくれたホームレスとみられる男性と交流し、男性の好きな曲を歌うと、10円をギターケースに入れてくれた。この10円玉が呼び水となり、この後、5千円を超える投げ銭が得られたという。「自分の好きなようにやっているだけでは駄目」と気付いた旅だった。

 今回は「聴いた人の活力となるような曲を歌いたい」と話す藤村さん。路上ライブのほか、会員制交流サイト(SNS)で知り合った人の協力で、各地のカフェなどでライブを開く予定もある。「ただ、いつ着くか分からないので、近くまで来たら連絡することになっています」

 今月18日に、ギター1本とテントなどを積んで大雄山駅(南足柄市関本)を出発。まずは北海道を目指し、その後は南下しつつ、一筆書きのように全都府県を回る。旅費は道中の投げ銭のみで、「割とサバイバル」と笑う。ただ、地元の路上ライブでは1回に2千~数万円の投げ銭があるのでそれほど心配していない。

 来年3月に小田原市内のライブハウスに出演することになっており、そこを長い旅のゴールとしている。「全国で多くの人と交流して、その人が感動する曲を歌えたらいい」


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