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操舵室などの見学プランをスタート ロイヤルウイング

横浜みなと新聞 神奈川新聞  2019年06月24日 10:00

建造当時から使われている2基のエンジンを見学する参加者=ロイヤルウイング機関室
建造当時から使われている2基のエンジンを見学する参加者=ロイヤルウイング機関室

 建造から60年を迎える横浜港のレストラン船「ロイヤルウイング」(2876トン)が、船の心臓部に当たる操舵(そうだ)室と機関室を特別に見学するプランを始めた。国内で就航している旅客船では最も古く、還暦となる船舶は世界でも珍しい。担当者は「建造当時のエンジンと、昔ながらの操舵方法で実際に船が動く場面に立ち会ってほしい」と話している。

 プランに参加し、関係者以外は立ち入り禁止という機関室の扉をくぐった。感じたのは熱気と大きな駆動音。機械や装置の運転管理を行う「機関部」の3人の乗組員が、慌ただしく運航前の点検をこなしていた。夏場は40度を超える暑さの中での作業になるという。


ロイヤルウイングのエンジン図解(Punip cruisesさん作)
ロイヤルウイングのエンジン図解(Punip cruisesさん作)

 船内の電力をまかなう発電機がうなる。大型トラック15台分の性能があるという6気筒のディーゼルエンジン(2700馬力)2基を試運転するシーンは、ピストンが激しく上下する独特の音が響き渡り、圧巻だった。建造当時の機械や装置は手入れが行き届き、大切に使われていた。

 船の運航をつかさどる操舵室には、大きな舵輪(だりん)がある水圧式のテレモーター(舵(かじ)取り装置)が中央に置かれていた。国の重要文化財に指定されている氷川丸や日本丸など、戦前の船で使われていたものと同じ。現役で使われているのはこの船が唯一だ。

 プランの参加者は船長帽を借りて記念撮影を楽しんだ後、出航時には汽笛を鳴らすなど、操舵室から一望する横浜港の景色を飽きることなく眺めていた。


歴史と魅力が記されているガイドブック。航海日誌をイメージした=操舵室
歴史と魅力が記されているガイドブック。航海日誌をイメージした=操舵室

 船の寿命は、一般的に建造から30年と言われている。ロイヤルウイング総支配人の神山厚さんは「日ごろから整備を欠かさず続けている乗組員を自慢したいと思い企画した。この船の歴史と魅力を知ってもらえれば」と話している。

 「操舵室・機関室見学プラン」は平日10人限定(15歳以上)で予約が必要。料金はランチクルーズ1人9600円、ディナークルーズ1人1万2千円(中国料理バイキング、半年間乗船料無料パスポート、オリジナルガイドブックとグッズ含む)。ロイヤルウイング予約センター電話045(662)6125。


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