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愛川・受刑予定者逃走
「眠れなかった」逮捕に安堵の住民 捜査機関には憤り

事件事故 神奈川新聞  2019年06月23日 20:48

容疑者が車を乗り捨てた現場周辺の住宅街。逮捕された23日にはサイクリングを楽しむ親子の姿も見られた=厚木市三田
容疑者が車を乗り捨てた現場周辺の住宅街。逮捕された23日にはサイクリングを楽しむ親子の姿も見られた=厚木市三田

 学校の休校など日常生活で大きな影響を受けた愛川町や厚木市の住民は、容疑者(43)の逮捕の一報に胸をなで下ろした。中には、逃走を許した捜査機関への怒りをにじませる人もおり、再発防止を強く求める声も上がった。

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 同容疑者が車を乗り捨てた厚木市三田では事件後、住民が極力外出を控えるなど対策を強いられた。容疑者が逮捕された23日、1歳の孫を連れ散歩をしていた60代主婦は「地域から子どもの声が消えたが、やっと普段の生活に戻って外を歩ける」と喜んだ。
 
 逃走の間、両市町の小中学校全45校が休校を余儀なくされた。町立愛川中学校3年の男子生徒(14)は「親が共働きで自宅待機の間、祖父母に来てもらっていた。期末テストも延期になり迷惑だった」。
 
 「生きた心地がしなかった。食事ものどを通らず、眠れなかった」。容疑者の自宅近くに住む50代女性はこの4日間の心境をそう振り返り、横浜地検や県警に対しては「怒りが収まらない。逃走後の対応でも住民を気遣う訪問や声掛けはなかった」と憤った。
 
 70代男性も「容疑者が戻ってきたり住民が人質に取られたりしないか本当に不安が続いた。警察官2人を含め7人掛かりで捕まえられなかったのは明らかに失態」と語気を強めた。
 
 愛川町の小野澤豊町長は「逃走に関する情報が町に適切に伝えられなかったのは初歩的な大きなミス。強い憤りを感じる。関係機関に二度と同様のことがないよう強く要請したい」、厚木市の小林常良市長は「市民の不安が払拭(ふっしょく)されたことに安堵(あんど)している」とそれぞれコメントした。


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