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かこさん企画展、21日まで川崎 デビュー前の活動紹介も

話題 神奈川新聞  2019年06月21日 05:00

かこさんが描いた独特のタッチの原画に見入る来場者=川崎市中原区、エポックなかはら
かこさんが描いた独特のタッチの原画に見入る来場者=川崎市中原区、エポックなかはら

 川崎市ゆかりの絵本作家で、昨年92歳で亡くなったかこさとしさんの企画展が20日、市総合福祉センターエポックなかはら(同市中原区)で始まった。学校図書を一堂に展示する市学校図書展示会との同時開催で21日まで、入場無料。北野書店の主催。

 かこさんは、1959年のデビュー以前、幸区古市場でのセツルメント活動で子どもたちと絵を描き、紙芝居を手作りしたことなどが作家としての原点となったとされる。

 企画展は約50点の複製原画などを展示。人気シリーズの「からすのパンやさん」などに加え、京浜地区の製鉄所を描いた「できるまで・とどくまで『鉄』」などの色鮮やかな絵が並ぶ。「鉄」では精緻に描写された製鉄所とともに、休憩所で弁当を食べる作業員や見学に訪れる子どもたちが独特の親しみやすいタッチで描かれており、「かこ先生の作品には必ず人間がちゃんと描かれている。一人一人の個性、多様性を認める先生の視点を感じてもらえれば」と北野書店の北野嘉信社長。

 セツルメント活動時代の写真や紙芝居も展示。父親が製鉄所勤務で小学生時代にセツルメントでかこさんの指導を受けたという吉田勤さん(73)も会場を訪れ、「かこ先生は、いつもベレー帽で分厚い眼鏡を掛けて。ほかの先生のことは忘れてしまったけど、かこ先生だけは今でも覚えているんだよね」と懐かしんだ。

 21日の展示は午前10時~午後5時。市学校図書展示会では、川崎をテーマにした本のコーナーなども設けられている。


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