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繊細な色使いにこだわり 知的障害の土屋さん、初の絵画展

話題 神奈川新聞  2019年06月20日 05:00

初の個展を開催した土屋さん=小田原市本町2丁目の「むすび処 茶のまある」
初の個展を開催した土屋さん=小田原市本町2丁目の「むすび処 茶のまある」

 小田原市内の障害者支援施設に入所している女性の初の個展が、カフェ「むすび処 茶のまある」(同市本町2丁目)で開かれている。入場無料。28日まで。

 自身初めての個展開催を実現したのは、知的障害があり、「ほうあんふじみのさと」(同市曽我大沢)に入所している土屋由香利さん(34)。2001年から月1回ほど絵画を習っており、仕上げた作品は約200点に及ぶ。

 多くの人に見てもらいたいと同施設と相談。同じ社会福祉法人が運営する「ほうあん地域支援センターまある」内のカフェで開催することとなった。

 会場には、果物や野菜など、細部の微妙な色使いにこだわった作品16点が並ぶ。作品のタイトルも土屋さんが書いたもので、味のある書体が特徴的だ。土屋さんは「本物そっくりなところを見てもらいたい」と話し、中でも「バナナ」と「白菜」が自信作という。

 同施設によると、絵を始めた当初は使いたい色の絵の具がないとパニックになることがあったが、他の色を混ぜて作れることが分かると落ち着くようになり、色使いも巧みになった。父の裕さん(66)も「絵を描いている間はとても集中している。長年続けてきて養われたのでは」と成長を口にする。

 次作について、土屋さんは「暗い赤色のアメリカンチェリーを描きたい」と話す。同施設は「絵画で自己表現ができて、仲間と接して豊かな時間を送ってほしい」と見守っている。


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