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「囲碁、認知機能に効果」東京都の研究チーム

社会 神奈川新聞  2019年06月19日 17:00

 東京都健康長寿医療センター研究所の飯塚あい医師ら(社会参加と地域保健研究チーム)が、横浜、川崎市内の高齢者施設の入所者と、都内の地域在住者を対象に行った二つの研究は、中等度の認知症の人を含め幅広い高齢者に対し、囲碁が注意機能、ワーキングメモリを維持・向上させる可能性があることを明らかにした。

 認知症の人の認知機能を維持・向上させる方法については、さまざまな研究が行われているが、まだまだ課題は多いという。よく指摘される運動についても「効果についての議論は続いており、さまざまな意見があります」と飯塚さん。その意味でも囲碁の効果が注目されるという。

 この結果は、科学的な証拠(エビデンス)が得られたとして、前者が昨年5月に、後者がことし2月に、国際学術誌に掲載された。いずれも国際的に認められた貴重な研究成果になっている。

 飯塚さんは、囲碁が効果をもたらした原因として、他の室内ゲームとは異なる特性を指摘する。

 「囲碁はルールが簡単で覚えやすい。難易度の調整も可能なので、認知機能が低下した高齢者もできます」。石は白と黒の2種類だけ。囲んだ広さを争う単純なルールだ。盤の大きさも正式な19路盤から、小さな6路盤、9路盤などまである。石取りゲームから楽しめ、認知機能に応じ、対戦や詰碁、手筋の勉強など、高度なレベルにも挑戦可能だ。

 それに対し、駒ごとに動きが違う将棋や、多くの役を覚える必要があるマージャンは難易度が高く、違いが生じるようだ。

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