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太田道灌の子孫のその後 横浜市歴史博物館で戦国史企画展

話題 神奈川新聞  2019年06月15日 05:00

太田道灌の子孫らが歩んだ戦国の歴史を、古文書などでたどる企画展=横浜市都筑区の市歴史博物館
太田道灌の子孫らが歩んだ戦国の歴史を、古文書などでたどる企画展=横浜市都筑区の市歴史博物館

 室町時代の武将・太田道灌(どうかん)の子孫らが、戦国時代をどう生きたかを古文書などでたどる「“道灌以後”の戦国争乱-横浜・上原家文書にみる中世」の内覧会が14日、横浜市歴史博物館(同市都筑区)で開かれた。改修工事で8月から長期休館する同館の、15日から始まる本年度最後の企画展となる。

 江戸城の築城などで知られる道灌の死後、子孫らは同城を拠点とする江戸太田氏と、岩付城(現埼玉)が拠点の岩付太田氏に分裂。小田原北条氏への従属と離反を繰り返し、やがて太田氏同士で争う運命となった。

 本展では、関東の領主らからの支持が薄れた上杉謙信が元亀3(1572)年、領主の中で力のあった太田三楽斎(さんらくさい)(資正(すけまさ))の妹に宛てて、兄への取りなしを懇願した手紙や、道灌の子孫で唯一存在する太田資頼(すけより)の肖像画など約150点を展示。中でも横浜ゆかりの文書で、小田原北条氏が天正2(1574)年に、岩付太田氏の家臣だった上原氏に宛て、戦で使う橋の材料として市郷(いちごう)(現青葉区市ケ尾町)の竹50本を江戸城に運ぶよう命じた市指定有形文化財の朱印状は、当時の主従関係が分かる展示の目玉となっている。

 同館は「小田原北条氏の侵攻と領国形成の陰にある、道灌の子孫らによる“もう一つの関東戦国史”を知ってほしい」としている。7月31日まで(午前9時~午後5時)。休館は月曜(7月15日除く)と7月16日。観覧料は一般600円(常設展とのセット券800円)。問い合わせは同館電話045(912)7777。


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