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震災後閉店も再起 三崎の味を地域に アイデア品が人気

経済 神奈川新聞  2019年06月14日 10:43

開店5周年を迎えた地魚料理店「食房miura」の荏原秀介さん(左)と由佳さん=三浦市三崎
開店5周年を迎えた地魚料理店「食房miura」の荏原秀介さん(左)と由佳さん=三浦市三崎

 三浦市内に住む夫婦が同市三崎に構えた地魚料理店が、開店5周年を迎えた。以前も市内の別の場所で開業していたが、東日本大震災に伴う計画停電で売り上げが激減し、閉店を余儀なくされた。地場産品を多く振る舞う夫婦は「お客さんに楽しんでもらい、少しでも地元に貢献できれば」と誓いを新たにしている。

 同市三崎の中心部の外れにある「食房miura」。53歳の同い年の夫婦、荏原秀介さんと由佳さんが切り盛りするカジュアルな雰囲気が魅力の店だ。地魚や地場野菜をふんだんに使ったメニューを提供。中でも地元の大根おろしとワサビを添えたアジフライが人気を呼んでいる。

 夫婦にとって、この店は市内で2店舗目に当たる。26年ほど前、秀介さんが育った同市三崎町小網代に、地魚料理店「あさ彦」を構えた。観光で訪れた家族連れやマリンスポーツ客らで店はにぎわったが、2011年3月に起きた東日本大震災で一変する。

 震災後に実施された計画停電で、稼ぎ時の夜間や日曜のランチタイムに営業できなくなり、売り上げはいつもの10分の1程度まで落ち込んだ。1、2カ月ほどがたち、荏原さん夫婦は暖簾(のれん)を下ろす決断をした。

 店主から身を引き、市内を見回した時、秀介さんはふと気付いた。「観光客をターゲットにしている店はあっても、地元住民が休日に行きたいと思える店が少ない」。閉店から3年後の14年5月、現在の場所に再び、店を開いた。

 店内の黒板には、地魚料理の他に、アンチョビーや生ハムなど30を超えるメニューが書かれている。三崎地区はマグロ専門店が多いだけに、来店客からもそのメニューの豊富さに驚かれるという。荏原さん夫婦は「地場産の魚や野菜のおいしさを、地域の人が再発見できる場にしていきたい」と意気込んでいる。

 営業は正午から午後2時までと、5時半から10時まで。火曜定休。問い合わせは同店電話046(890)3536。


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