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阿蘇山ロープウェーが再建工事に着手 箱根とも連携

話題 神奈川新聞  2019年06月09日 11:03

 2016年の熊本地震と爆発的噴火で大きな被害を受けた熊本県阿蘇市の阿蘇山ロープウェーが20年度の完成を目指し、6月から再建工事に着手した。箱根と同様に目玉の「火口観光」の再開に向け、噴石や火山ガス対策を強化する。

 運行する九州産交ツーリズム(熊本市)によると、同ロープウェーは火口近くから山麓までの高低差108メートルを結ぶ。再建工事では、上下の駅舎をともに鉄筋コンクリート造りの2階建てとし、屋根は厚さを40センチにする。これにより、直径50センチの噴石が貫通しない強度が確保されるという。

 火口側の駅には約200人を収容可能な避難待機所を整備し、気圧を調節して火山ガスの流入を抑制。展望デッキを火口と反対側に設けるなどして、安全確保と眺望の両立も図る。

 また、従来はあった固定式のロープをなくした構造とし、特定の箇所に火山ガスの影響が集中しないようにする方針だ。

 1958年開業の同ロープウェーは年間約40万~50万人が利用していたが、火山活動の影響で2014年8月から運休。16年の熊本地震と噴火で損壊した駅舎などの解体を昨年10月から進めていた。再建に向け今年5月30日に地鎮祭を行ったものの、阿蘇山の噴火警戒レベルは現在2(火口周辺規制)のため、立ち入り規制範囲外の山麓側で作業を進めている。

 同様の環境にある箱根ロープウェイとは、15年の箱根山の火山活動活発化を機に連携を続けている。九州産交ツーリズムの担当者は「火口に近く、魅力とリスクが表裏一体という似た状況がある。一緒に頑張りたい」とエールを送る。


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