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障害ある子の「学び」支援 横須賀に拠点、保護者の相談も

話題 神奈川新聞  2019年06月08日 12:43

カードに書かれた絵で、言葉を学ぶ子ども=横須賀市長沢1丁目
カードに書かれた絵で、言葉を学ぶ子ども=横須賀市長沢1丁目

 自閉症や発達障害の子どもの学びを支援する事業が今春、横須賀市内でスタートした。個別指導を行ってきたNPO法人が関係機関とも連携。市内に開設した拠点で、未就学児から高校生が落ち着いて勉強する場を整え、付き添いの保護者の育児の悩み相談にも乗っている。

 事業を担うのは、NPO法人「ファミリア」が運営する「トータスキッズ」。これまで、自閉症の長女(15)がいる同法人の高橋嘉誉理事長(48)の自宅で、個別指導を続けてきた。

 ファミリアは昨秋に法人格を取得し、今年4月に同市長沢に事業所を開設。指導員として新たに6人を迎えた。さらに自閉症療育専門のNPO法人「ADDS」や慶應義塾大などとも連携。高橋理事長は「専門知識があり、一人一人にも寄り添える拠点が地域に必要」と説く。

 事業所には現在、未就学児から高校生まで計19人が週1~5回訪れ、勉強している。未就学児は絵が描かれたカードで名詞や動詞を覚えたり、ジグソーパズルで認知能力を高めたりし、小学生は指導員と一緒に、学校の宿題に頭を悩ませたりしている。小学4年の男児(9)は「ここに来ると先生が見てくれるから勉強もはかどるし、楽しい」と笑顔を見せる。

 支援は子どもだけでなく、その保護者にも及ぶ。子どもたちが勉強している傍らで、指導員が保護者の育児の悩み相談などに応じ、アドバイスもしている。ADDSの原由子理事は「子どもと関わる時間が最も多い保護者に、指導できる拠点は貴重」と強調する。

 拠点では、支援の質を高めるため、指導員の研修も実施。高橋理事長は「ここで学んだ子どもたちが、それぞれの良さを生かして社会で活躍してくれたら」と願い、「同様の取り組みを広げ、地域全体としての支援力向上につなげたい」と意気込んでいる。


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