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「日本の生徒と思い出を」 台湾の中学生が伊勢原訪問

話題 神奈川新聞  2019年06月08日 05:00

武田さん(左)に豆腐の作り方を教わる台北市の中学生=6日、伊勢原市大山の大滝荘たけだ旅館
武田さん(左)に豆腐の作り方を教わる台北市の中学生=6日、伊勢原市大山の大滝荘たけだ旅館

 台湾・台北市の中学生が6日、伊勢原市内を訪れ、大滝荘たけだ旅館(同市大山)で地元名物の豆腐作りを体験した。国際交流を目的とした教育旅行の一環で、市や市観光協会が準備した。市は国内の修学旅行誘致に力を入れているが、海外からのこうした受け入れにも積極的に乗り出そうと考えている。

 この日、市内を訪問したのは台北市にある忠孝中学校の生徒52人。台湾の大使館に相当する台北駐日経済文化代表処の横浜分処から4月、「日本の生徒と交流し、思い出に残ることをしたい」と伊勢原市に依頼があり実現した。

 一行は市立中沢中学校で国語や英語の授業を見学した後、旅館へ移動。市観光協会の志村功事務局長(63)から、霊山として信仰される大山に流れる水が豆腐作りに適し、名物料理となっていったことなどの説明を受けた。

 旅館代表の武田安司さん(63)が大豆をミキサーにかけて豆乳にし、にがりを入れる工程を実演。生徒たちは各テーブルで豆腐をこしらえ、昼食のあんかけ豆腐などを味わった。

 忠孝中校長の陳澤民さん(52)は「温かく迎えてくれてびっくりした。おいしい料理と長く続く歴史を体験し、勉強になった」とうれしそう。

 3年生の魏善筠さん(15)は「伊勢原はとてもきれいで静かな場所」と笑顔。豆腐作りについては「最初は慣れなかったけど、おいしく作ることができた。帰ったらおいしかったことを必ず伝える」と約束した。

 市は国内の修学旅行を呼び込もうと、国内の旅行業者などに向けたパンフレットを作製するなど力を入れている。台湾から中学生を受け入れるのは今回が初めてというが、これを契機に国外にも、大山を中心とした市内の魅力を発信していきたい考えだ。

 市商工観光課によると、現在は参拝者の宿泊施設である宿坊を生かした教育旅行の誘致へ、英語版の冊子も作製している。担当者は「県と連携し、英語圏の国々からの誘致にも取り組みたい」と話している。


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