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露天風呂からアラスカ大自然を 飛鳥2 改装で魅力向上へ

横浜みなと新聞 神奈川新聞  2019年06月03日 14:32

「和のおもてなし」を掲げた飛鳥2の改装で、さらに上のサービスを目指す坂本社長=横浜市西区の郵船クルーズ本社
「和のおもてなし」を掲げた飛鳥2の改装で、さらに上のサービスを目指す坂本社長=横浜市西区の郵船クルーズ本社

 日本最大のクルーズ客船「飛鳥2」(5万142トン)が2020年1月、露天風呂を新設し、ネット環境を整備するリニューアル工事に着手する。「和のおもてなしで、現役世代にも高品質なクルーズを届けたい」。そう話す郵船クルーズ(横浜市西区)の坂本深社長に、改装の狙いと展望を聞いた。

 飛鳥2は、リタイアしたシニア世代を中心に、日本人客のリピーターが多いのが特徴。初代「飛鳥」から乗船して累計千泊以上という乗客もいる。現在、乗客の平均年齢は63歳で、数日からロングクルーズまでにぎわっている。

 「今後の展開を見据えると、初めて乗船する客層を10歳若返らせたい」。現役世代にも、家族や夫婦、友人同士でクルーズに親しんでもらえるように船内施設を充実させることにした。

 その一つが、日本のクルーズ史上初となる露天風呂。「例えば、アラスカの大自然を露天風呂から眺めることができる」。非日常の時間を体感できるのがクルーズの醍醐味(だいごみ)だ。さらに「日本の客船である飛鳥らしい和のおもてなしを打ち出したい」と強調する。


新設する露天風呂のイメージ(郵船クルーズ提供)
新設する露天風呂のイメージ(郵船クルーズ提供)

 公衆無線LAN「Wi-Fi(ワイファイ)」サービスを全ての客室などで有料で利用できるようにする。40インチ画面の大型テレビを全ての客室に導入し、見たい番組をすぐ視聴できるVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスの導入も進める。

 「航海中に通信が制限されると、船が敬遠される要素になりかねない」。船内では多彩なエンターテインメント企画が充実しているが、自室でインターネットや映画を見ながら過ごしたいという乗客も少なくないため、クルーズ客船に必要な投資と考えている。


母港を出港する「飛鳥Ⅱ」=横浜港大さん橋国際客船ターミナル
母港を出港する「飛鳥Ⅱ」=横浜港大さん橋国際客船ターミナル

 改元に伴うゴールデンウイークに10泊11日で運航した「サイパン・グアムクルーズ」は家族連れの姿が多くみられ、乗客の平均年齢は60歳を下回った。

 「休みがあって条件が合えば、若いお客さまがロングクルーズに乗ってくれるという手応えが得られた」

 近年、柔軟で効率的な働き方とワークライフバランス(仕事と生活の調和)に社会の関心が向けられている。「平日に5日休暇を取れば最長で9連休となる。そうすると1週間ぐらいのクルーズができるのでは」と期待する。「現役世代にクルーズの魅力を知ってもらい、リタイア以降ものんびり乗船してもらえるサイクルができれば」


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