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ハルモニと思い共有 在日生活史出版記念、川崎でイベント

話題 神奈川新聞  2019年06月02日 05:00

ハルモニと一緒に絵を描いたワークショップ =ミューザかわさき
ハルモニと一緒に絵を描いたワークショップ =ミューザかわさき

 川崎市川崎区桜本に暮らす在日コリアン1世らが自身の生活史をつづった「わたしもじだいのいちぶです」(日本評論社)の出版を記念したイベントが1日、同市幸区のミューザかわさきで開かれた。参加者は、絵を一緒に描くワークショップでハルモニ(おばあさん)たちと交流を深めた。

 同書は、植民地支配によって学ぶ機会を奪われたハルモニたちが識字学級で覚えた日本語で書いた作文を収めている。クラウドファンディングで資金を募って1月に出版された。望郷の念から差別を受けてきた苦難の歩み、子や孫への思いがつづられ、1カ月で重版が決まるなど共感が広がっている。

 ワークショップは絵筆を持つこともできなかったハルモニでも描ける、「キミ子方式」という画法でスイカを描いた。

 長男(3)を連れ、家族で札幌市から参加した弁護士の池田賢太さん(35)は「当たり前のことができなかったハルモニたちの思いを共有し、歴史の反省を含めさまざまに思いを深める場になった」と話した。

 会場には作文や絵画、写真も多数展示され、在日1世の石(ソク)日分(イルブン)さん(88)は「長男が見に来てくれてうれしかった。本を出せただけでなく、こんな機会をつくってもらえる私たちは恵まれている」と笑顔を見せていた。

 出版実行委員会が主催する記念イベント「つながる!かわさきのハルモニ展」は2日も午前10時から午後6時まで、同所で開かれる。入場無料。


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