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マエストロの音楽手帳
自由だからいいんです

カルチャー 神奈川新聞  2019年05月30日 15:34

ほら、うちの愛猫のフィガロ君も毎日自由ですよ
ほら、うちの愛猫のフィガロ君も毎日自由ですよ

【2019年5月26日紙面掲載】
※神奈川フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者

 さて、初回のコラムに僕は「音楽は自由に感じて良いもの」と偉そうに書きました。いわゆるクラシック音楽というジャンルに出合うきっかけは人それぞれなのかもしれませんが、学校の授業で出合う人もたくさんいるでしょう。

 例えば!「ベートーベン作曲、交響曲第5番のニックネームは?」とテストで出題されたとします。きっと答えは「運命」なんでしょうけど…ちょっと待った!

 最近の研究結果でこの交響曲のモチーフはキアオジという鳥から着想を得たという説もあるのです。

 もし、ベートーベン 交響曲第5番「鳥」…だったら?

 ほら、聴き方、感じ方が変わってきますよね?

 この曲のイメージは「赤色」です。と決めつけられてしまうと、それ以外の色に感じた人は、もうクラシック音楽を聴く資格がないんじゃないかとさえ思ってしまいます。

 赤色に感じる人もいれば、青色に感じる人、ピンク色、緑色に感じる人もいるから面白いのです。そこに、正解、不正解はありません。

 いいんです、自由で。自由だから、いいんです。


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