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生後1カ月長男暴行死、容疑の母親逮捕「いらいらして」

事件事故 神奈川新聞  2019年05月23日 11:56

 生後約1カ月の男児に自宅で暴行を加えて死亡させたとして、県警捜査1課と大和署は23日、傷害致死の疑いで、無職の母親(36)=大和市下鶴間=を逮捕した。県警によると、同容疑者は「子どもが泣きやまず、いらいらしていた。パニックになった」と供述、容疑を認めているという。

 逮捕容疑は、昨年8月22日ごろ、アパート自室で長男に暴行を加え、急性硬膜下血腫で死亡させた、としている。同課によると、同容疑者は「床に放り投げてうつぶせにして尻をたたき、両手で抱えて激しく揺さぶった」などと説明しているという。

 長男の体には複数箇所に傷があったが、いつできたものなのかは不明という。県警は日常的な虐待の有無も含めて、慎重に調べている。

 同課によると、同容疑者は当時、夫と3歳の長女、長男と4人暮らし。翌23日午前8時ごろ、ベビーベッドで寝ていた長男の体が冷たくなっていることに同容疑者が気付き、「息子が息をしていない」と自ら119番通報した。

 長男は搬送先の病院で死亡が確認された。病院は「虐待の疑いがある」として、大和署と県中央児童相談所(藤沢市)に通告した。

 近くに住む80代女性は「娘は活発な感じで、母親もかわいがっている様子だったが、2人目が生まれたことは知らなかった」と驚いた様子で語った。近隣の40代男性は、同容疑者について「地味でおとなしそうな印象。すれ違ってもあいさつすることはなかった」と回顧。「赤ちゃんがかわいそうで仕方がない」と話していた。

  ◇

 死亡した男児の家庭について、大和市と県中央児童相談所は23日、いずれも事件まで関わりはなく、両親からの相談や周囲からの通報もなかったと説明した。

 大和市によると、この家庭は、最初の4カ月健診に先だって全ての出産家庭を対象に行われる「赤ちゃん訪問」の実施前だった。母子健康手帳の交付から事件までの間、保健福祉センターなどへの育児相談もなかった。市すくすく子育て課は「リスクのある家庭との認識はなかった」とした。

 児相は通告のあった日のうちに複数の職員を派遣し、両親と長女に接触。その後も月1回以上、家庭訪問や電話などの支援を続けてきた。長女の体にあざがあるなど虐待を受けたような痕跡はなく、安全な状況が確保されているとして一時保護などはしていない。


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