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蓬春描く「時代」感じて 6月9日まで葉山で特別展

話題 神奈川新聞  2019年05月23日 10:16

明治から昭和をテーマにした山口蓬春の作品が並ぶ特別展=葉山町一色
明治から昭和をテーマにした山口蓬春の作品が並ぶ特別展=葉山町一色

 日本画家・山口蓬春の、明治から昭和までを描いた作品を紹介する特別展が6月9日まで、山口蓬春記念館(葉山町一色)で開かれている。歴史画や関連資料など計60点から、緻密な調査で時代考証に努め、作品に向き合い続けてきた蓬春の姿勢が垣間見られる。

 岩倉具視を全権大使とする使節団が1871(明治4)年、横浜から出港する様子を描いた「岩倉大使欧米派遣」(1934年)で、蓬春は刀を描くために岩倉家まで足を運び、当時の服装を描くためにめいに和装をさせたという。会場には刀のスケッチや和装しためいの写真も並ぶ。


蓬春が明治時代の日本の姿を描いた挿絵原画が、初公開されている特別展=葉山町一色
蓬春が明治時代の日本の姿を描いた挿絵原画が、初公開されている特別展=葉山町一色

 また作家・大佛次郎が朝日新聞に連載した「天皇の世紀」で担当した、挿絵の原画を初めて公開。令和への改元を記念し、宮内庁の依頼で手掛けた、皇居宮殿の杉戸絵「楓(かえで)」の下絵や素描も展示している。

 同館の笠理砂副館長は「作品を通じて映し出される明治から昭和への変遷や、決して妥協しない蓬春の姿勢を感じてもらえれば」と話している。

 午前10時から午後5時まで。月曜休館。一般600円、高校生以下無料。問い合わせは同館電話046(875)6094。


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