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不屈の闘い厚木基地爆音・5次提訴へ(下)若き担い手 静かな街で子育てを

社会 神奈川新聞  2017年08月04日 12:10

数の力で国に圧力をかけ、次世代に静かな空を引き継ぐための判決を勝ち取ろうと、原告への加入を呼びかける大波修二原告団長=大和駅前
数の力で国に圧力をかけ、次世代に静かな空を引き継ぐための判決を勝ち取ろうと、原告への加入を呼びかける大波修二原告団長=大和駅前

 平穏な日常を打ち破るのは、いつも軍用機だ。

 厚木基地(大和、綾瀬市)近くの大和市南林間に住む谷井正美さん(40)は長女の朱里ちゃん(3)を連れて、市内の公園へ出掛ける。砂場で遊んでいると、上空を飛ぶ空母艦載機のごう音が響く。

 「うるさーい」。朱里ちゃんは大声を上げながらスコップを放り出し、両耳をふさぎ、谷井さんに駆け寄る。「きゃー」と叫び声を上げ、ごう音が収まるまで続く。家にいても、音が家族の会話を引き裂く。

 「うるさい場所で子育てをしてごめんね」。谷井さんは繰り返し、心の中で謝ってきた。

 谷井さんと夫の悟さん(43)は2013年、藤沢市内から転居してきた。「基地のそばに引っ越してきた自己責任」と考え、騒音を我慢してきた。だが、朱里ちゃんの様子を見て、考えが変わったという。「子どもの成長を妨げたくない。静かな空の下で子育てをしたい」。夫婦で話し合い、原告団に加わることを決めた。

 第5次厚木基地爆音訴訟の原告団の人数は、4次訴訟を上回り、過去最多となる見通し。

 4次訴訟から継続して原告となったのは4千人程度。3次訴訟から4次訴訟に継続して原告となった約2500人を上回る。ちらしや説明会、街頭などで裁判のことを初めて知り、参加する人も多いという。

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