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「政府本気でやって」 川崎でめぐみさん写真展

社会 神奈川新聞  2019年05月21日 05:00

写真を眺める横田さん(右)=川崎市川崎区の川崎信用金庫本店
写真を眺める横田さん(右)=川崎市川崎区の川崎信用金庫本店

 北朝鮮による拉致被害者横田めぐみさん=失踪当時(13)=の母早紀江さん(83)が20日、川崎信用金庫本店(川崎市川崎区)で始まった「めぐみちゃんと家族のメッセージ~写真展」を訪れ、早期解決へ期待を寄せた。

 中学1年だっためぐみさんは1977年11月、新潟市内で下校中に拉致された。会場には父滋さん(85)が撮影した「えくぼのめぐみちゃん」をはじめ約40点を展示。早紀江さんは、「いつも思うが、40年もたっていると思えないくらい、日差しや香りが昨日のことのように思い浮かぶ」と感慨を込めた。

 川崎市の取り組みを紹介したパネルや、夫妻の直筆メッセージも並ぶほか、啓発映像の上映も行われている。「タクシーに乗っていても、街を歩いていても声を掛けてもらえる。いろいろな方がこの問題を考えてくださるようになった」と早紀江さん。ただ、解決に向けてはいまだ道半ばだ。

 今月上旬、安倍晋三首相は北朝鮮の金(キム)正恩(ジョンウン)朝鮮労働党委員長に無条件で会う考えを表明。19日に東京都内で行われた集会で安倍首相と面会した早紀江さんは「直接、そのままの気持ちで話したいと言ってくれた。政府が責任をもって、本気でやってくれということしかない」と求めた。

 今月下旬にはトランプ米大統領が来日し、首脳会談とともに拉致被害者家族との面会も予定されている。早紀江さんはトランプ氏について「人間的にお父さんぽい方。駆け引きではなく、この問題は大変なことだと捉えていてくれれば」と期待した。

 会場を訪れた福田紀彦市長は「こうしたイベントを続けていること自体、つらい部分がある。早く解決して終わらせたいとの思いはあるが、市民の関心を高め、政府のバックアップを促すためにも続けていかないといけない」と話した。

 展示は市の主催で、24日まで。午前9時から午後5時(最終日は午後3時)まで。入場無料。その後、市内各区で順次開催される。


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