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日朝会談「めど立たず」 拉致問題集会で首相

社会 神奈川新聞  2019年05月20日 05:00

被害者家族、解決訴え


安倍首相も出席した拉致問題の集会=東京都千代田区の砂防会館別館
安倍首相も出席した拉致問題の集会=東京都千代田区の砂防会館別館

 北朝鮮による日本人拉致問題の早期解決を訴える集会が19日、都内で開かれ、高齢化が進む被害者家族らからは切実な声が相次いだ。安倍晋三首相も出席し、日朝首脳会談の実現に改めて意欲を示したが「会談が行われるめどは立っていない」と述べた。

 今月上旬、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長に無条件で会う考えを表明したばかりの首相は、あいさつに立ち「金委員長と率直に、虚心坦懐(たんかい)に話したいと考えている」と語った。一方で「国民一人一人が強い意志を示すことが解決を後押しする」と従来の見解を繰り返し、めどが立っていないと説明した首脳会談の実現への道筋を示すことはなかった。

 横田めぐみさんの母早紀江さん(83)は「年を取り時間が少なくなってむなしい思いがある。言葉があまり出なくなった主人も『めぐみちゃんに一目会うまで頑張る』と話し、それぞれ苦労しながら何とか前を向いている」と早期解決を訴えた。

 また、松木薫さん=熊本市出身、失跡当時(26)=の弟信宏さんは「物事がうまく進まないからといって、犯罪をした国の人や日本で暮らす人を悪く捉えたり、言うつもりはない」と発言。松木さんは集会後、取材に「私たちの思いは被害者の救出。差別を助長する発言は解決を遅らせるだけだ」と説明。首脳会談のめどが立っていないとの説明には「しっかりやってくださいというほかない」と話した。


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