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先端医療を市民に 市大発戦略的研究(4)
生殖の謎 解き明かす 小川教授に聞く

社会 神奈川新聞  2019年05月16日 17:33

精子形成の再現に取り組む小川教授=横浜市金沢区
精子形成の再現に取り組む小川教授=横浜市金沢区

 神秘のベールに包まれた生殖活動の“謎”を解き明かすことで、男性の不妊症の病態解明や治療法の開発など現代医学の要請に応える-。小川毅彦教授は約30年間にわたり、人の精子形成のメカニズム、成り立ちの解明に取り組んできた。

 基礎研究の成果が大きく前進したのは2011年。マウスの精子幹細胞から精子を産出する培養技術を世界で初めて開発。その5年後には、マウスの精巣組織を体外で維持し、6カ月以上にわたり精子産出を持続させることに成功した。

 「精子の元になる精子幹細胞から精子ができるまでは35日。一過性ではなく、幹細胞を維持しつつ精子を持続的に作り続ける、いわば精子工場で精子形成を再現することで、生体の仕組みに近づけたい」

 小川教授らは医工連携の共同研究によって、従来の培養技術を改良し、血流のような生体の微小循環系を疑似的に再現するデバイス(器機)を開発。世界初の研究成果を導いた。

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