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「火山活動に小さな変化」 箱根山で東海大調査

社会 神奈川新聞  2017年08月02日 02:00

大涌谷で行われた火山ガスの定点調査=1日(東海大理学部大場武研究室提供)
大涌谷で行われた火山ガスの定点調査=1日(東海大理学部大場武研究室提供)

 箱根山(箱根町)の大涌谷で、地下の火山活動にわずかな変化が生じている可能性のあることが1日、東海大の大場武教授の現地調査で分かった。火口などから噴出する火山ガスの組成に5月ごろから変化がみられるためで、「今のところ、活動が活発化しているというほどの状況ではない」としつつ、注意深く観測を続ける考えだ。

 大場教授が毎月の調査で分析しているのは、ガスに含まれる二酸化炭素(CO2)の硫化水素(H2S)に対する比率(C/S比)。活動が活発になると表れるC/S比の上昇傾向が5月ごろから続いており、この日の観測でも確認された。ただ、地震などは伴っておらず、「活動変化の度合いは小さい」とみている。

 2015年4月に活発化した今回の火山活動は同年6月の小規模噴火を経て低下した状態が続き、火口などからの噴気以外は収まっている。一方で箱根山では近年、群発地震などが数年に1度は起きているため、大場教授は「今後、再び活発になる可能性はある」と指摘している。


観光客でにぎわう大涌谷には、避難方法などを多言語で伝える大型モニターも設置された
観光客でにぎわう大涌谷には、避難方法などを多言語で伝える大型モニターも設置された

大涌谷同様に火山ガスの噴出が続く付近の噴気地帯=1日
大涌谷同様に火山ガスの噴出が続く付近の噴気地帯=1日

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