1. ホーム
  2. スポーツ
  3. 令和時代に新風を 東海大応援団に初の女性団長

首都大学野球リーグ
令和時代に新風を 東海大応援団に初の女性団長

スポーツ 神奈川新聞  2019年05月16日 10:21

今週末、筑波大と決戦 首都大学野球L


東海大野球部を応援する飯島さん(本人提供)
東海大野球部を応援する飯島さん(本人提供)

 今週末に優勝を懸けた最終週を迎える首都大学野球リーグ。現在2位につける東海大は頂点を懸けて、首位筑波大との直接対決に臨む。令和という新しい時代に応援の先頭に立つのは今春、創部60年目の東海大応援団で初の女性団長に就任した飯島里奈さん(21)だ。「筑波大の選手の足が震えるような応援で圧倒し、優勝に貢献したい」と意気込んでいる。

甲子園優勝体験支えに

 詰め襟の学ラン姿に、黒髪を結ったポニーテールがトレードマーク。見た目は硬派だが、飯島さんは「周りを巻き込む応援を大切にしてきた」と柔らかな表情で語る。1月の箱根駅伝で東海大の初優勝の瞬間、東京・大手町に詰め掛けたファンがどっと沸いた一体感がたまらなかったという。

 応援の世界に足を踏み入れたのは東海大相模高に入学した時だ。中学時代はバレーボールに励んだものの両膝をけがして、プレー継続を断念。高校の部活紹介で演舞する応援委員会の女性団長の「先頭に立って後輩部員を束ねるたたずまい」に引かれて入部した。

 サガミの応援団は約20年前に女子生徒が初めて入部し、柴清顧問(52)が「凛(りん)とした姿に憧れる生徒が増えていった」と語るように、近年ではほぼ全員が女子部員。同高応援団は「野球部専属」のため、青春時代はタテジマを応援することに没頭した。

アルプス席で


甲子園で、タテジマナインにエールを送った東海大相模高時代の飯島さん =2015年夏
甲子園で、タテジマナインにエールを送った東海大相模高時代の飯島さん =2015年夏

 そんな飯島さんにとって今でも忘れられないシーンがある。甲子園でサガミが全国制覇を成し遂げた2015年夏。埼玉・花咲徳栄高との準々決勝、3-3で迎えた九回だった。聖地は小雨に見舞われ、アルプススタンドに立っていた高校3年生の飯島さんの脳裏には前年の初戦で岩手・盛岡大付高に敗れた試合の記憶がよぎったという。「まだチャンスはあるのに1年前みたいにまた勝てないんじゃないかと一人で気負ってしまい諦めの気持ちだった」

 しかし、選手や応援委員会の部員の保護者から「まだ、終わっていないよ」と励まされ、とっさに油性ペンで雨と汗がにじむ左の手のひらに一言だけ、こう書いた。「あきらめるな」

 ここで“奇跡”は起きる。3番・杉崎成輝(東海大)がサヨナラ打。その勢いのまま頂点に立ち、応援が勝利につながる醍醐味(だいごみ)を経験した。

女性だからこそ

 東海大に入学し、これまで女子部員がいなかったという応援団の門をたたいたが、一緒に説明会に足を運んだ高校の同期からは「練習がきつい」と断られた。

この記事は有料会員限定です。

月額980円で有料記事読み放題/100円で24時間読み放題のコースも。詳しくはこちら


シェアする