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「忘れてはならない」戦没者・殉職船員を追悼 横須賀

社会 神奈川新聞  2019年05月16日 05:00

献花し、戦没船員らの冥福を祈る参列者=県立観音崎公園
献花し、戦没船員らの冥福を祈る参列者=県立観音崎公園

 「第49回戦没・殉職船員追悼式」が15日、県立観音崎公園(横須賀市鴨居)に建立された慰霊碑の前で執り行われた。第2次世界大戦で犠牲になった船員や、戦後に海難事故で亡くなった船員の冥福と海上の平和を祈った。

 式には、遺族や関係者ら約500人が参列。主催する日本殉職船員顕彰会の朝倉次郎会長が「海洋国家日本としての今日の平和と繁栄が、志半ばで海に散った戦没船員と、国の復興を支えた海運水産業でその職に殉じられた船員の尊い犠牲の上にあることを忘れてはならない」との式辞を述べた。参列者は「戦没船員の碑」に献花した。

 戦争体験船員として参加した前田俊文さん(90)=三重県志摩市=は16歳だった1944年10月、乗っていた貨物船「日鐵(にってつ)丸」がボルネオ島沖で魚雷攻撃を受けた。自身は竹につかまって漂泊しているところを救助されたが、先輩や同僚12人が亡くなった。前田さんは「志願して乗ったが、戦争の悲惨さを実感した」と振り返り、「毎年、仲間たちに感謝の気持ちを伝えに来ています」と話した。

 碑に奉安されている船員は戦没が6万643人、殉職が2971人。


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