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LGBTカミングアウト受けたら 職員の対応共有 川崎市

政治行政 神奈川新聞  2019年05月16日 05:00

 職場でカミングアウトを受けたら-。川崎市はLGBT(性的少数者)の職員への対応をまとめ、庁内で共有化を始めた。「相手の気持ちを受け止める」といった留意点を列挙。人権尊重施策を行う自治体としてマイノリティーの思いが尊重される職場づくりを率先していきたい考えだ。

 性的指向や性自認を打ち明けられた場合の留意点を「誰が知っているかを確認する」「本人の希望を確認する」などの6項目で示した。それぞれに「知っているのは私のほかにいますか」「私にできることはありますか」と掛けるべき言葉を具体的に例示し、「聞いてほしいだけかもしれないし、何か希望があるかもしれない」「本人の同意のない情報伝達は重大な人権侵害」と、その理由についても説明している。

 LGBT当事者らのヒアリングを重ねてきた市人権男女共同参画室がまとめた。14日に局長級の職員が参加した会合で提示。近く課長級でも共有し、周知徹底を図るとしている。担当者は「LGBTは自分の周りにいないのではなく、打ち明けられる社会や職場の環境になっていないとの認識が必要」とし、行政が率先して差別解消に取り組む必要性を強調する。

 カミングアウトを受けた際の留意すべき6項目と対応は以下の通り。

 (1)相手の気持ちを受け止める→「話してくれてありがとう」(信頼して打ち明けてくれたことに対して感謝の言葉を添える)

 (2)誰が知っているか確認する→「このことを知っているのは私のほかにいますか」(以降の対応を行う上でも確認が必要)

 (3)本人の希望を確認する→「私にできることはありますか」(聞いてほしいだけかもしれないし、何か希望があるかもしれない)

 (4)情報を伝える範囲は本人が選択できるようにする→「○○課のメンバーに伝えていいですか?」(本人は情報を伝えることを望んでいないかもしれません)

 (5)他人に情報を伝えるときは本人の同意を必ず得る→「△△課長には対応のために共有したいのですが伝えてもいいですか」(本人の同意のない情報は「アウティング」となり重大な人権侵害です)

 (6)本人の意思を尊重し必要以上に介入しない。


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