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川崎から東京五輪へ ▼▼8
バスケBリーグ、日本代表の篠山主将語る「優勝」言えず

スポーツ 神奈川新聞  2019年05月11日 11:47

苦しかった今シーズンを振り返る川崎ブレイブサンダースの篠山 =川崎市内
苦しかった今シーズンを振り返る川崎ブレイブサンダースの篠山 =川崎市内

 Bリーグ3年目、自分にとって8年目のシーズンは苦しかった。1年目のリーグ戦で最下位に終わった頃を思い出すような…。なかなかうまくいかず、シーズン途中から「優勝」の2文字を口に出せなかった。

 4月26、27日のチャンピオンシップ準々決勝の栃木戦は連敗。やはり力の差があったと痛感させられた。うちが栃木よりも勝っていると思われたインサイドの攻防で、ニック(ファジーカス)やマクリンが1対1で抑えられた。こっちに相手の裏をかく余裕もなかった。第3クオーターで一気に離されたのは、チーム全体が栃木のリーグ随一のプレッシャーに屈したこと。ガードがセットプレーをコールする機会すら奪われ、パスカットやターンオーバーを繰り返した。個人的にもパンクしてしまったイメージ。第2戦の第3クオーターでは、試合を決して捨てたわけじゃないけど、自分の中で、何かプチッと切れてしまった音がしたかもしれない。

 今は何か大きく変えないといけないという危機感しかない。プロ化に伴って川崎の成長速度と周囲のチームとの進化の差が出ている気がする。今シーズンはかつてbjリーグに所属していた千葉、新潟、琉球が地区優勝を飾った。偶然じゃないと思う。良くも悪くも変化を続けてきたチームが躍進を遂げている。うかうかしていられないし、このまま取り残されればどこまでも落ちてしまうだろう。2年連続でファイナル進出を逃すと、負けに対するアレルギーも薄まってしまう。昔強かったからといって、同じ結果にはならないことを思い知らされた。

 個人的には仲間が気持ちよくプレーしてもらうことを心掛け、感情をストレートにぶつけることは避けてきた。だけど、今年は衝突が必要だったかもしれない。変えたいと思ったポイントはあったし、嫌われる勇気を持つことができたらよかった。30歳だが、意識改革をしていかないと。

 このオフは例年と違ってしっかり休みが取れる。これまでは代表の合宿や試合でオフらしいオフはなかった。まずは体をゆっくり休ませるのと、子どもといっぱい遊びたい。6月からは本格的に動きだし、もっと効率的に体を使えるようにワークアウトを重ねていくつもり。疲れにくい体、強い体を手に入れたい。その先にワールドカップがあると思っている。

 今シーズンはホームアリーナを訪れてくれるファンが増えた。何度も温かい声も掛けてもらった。優しいんですよ、川崎のファンは。だからこそ甘えてはいけないし、結果で返したかった。来シーズンは、「この1年があったからこそ」と思える1年にしないといけない。支えてくれたことへの感謝の思いをコートで返したい。

しのやま・りゅうせい ポイントガード。横浜市青葉区出身。市立榎が丘小から市立旭中、福井・北陸高、日大を経て2011年に東芝ブレイブサンダース(現・川崎ブレイブサンダース)に入団。14年から主将を務める。20年東京五輪出場が決まった日本代表のキャプテンも任されている。178センチ、78キロ。30歳。


 6月の当コラムは「知りたい、篠山さん」と題してお届けする。バスケットボールの競技そのものやキャプテンシー、普段は語られないプライベートについても篠山選手がざっくばらんに答える。質問を希望する読者は、質問内容、名前(ペンネーム可)、年齢、住所、電話番号を明記し、郵便番号231-8445(住所不要)、神奈川新聞社運動部「知りたい、篠山さん」係まで。5月31日必着。


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