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時代の正体 地域格差考
「消滅」の危機 県内も(中)産業低迷 悪循環に

時代の正体 神奈川新聞  2019年05月11日 10:55

新たな産品の創出など、“仕掛け”を巡らす柴山さん=真鶴町真鶴
新たな産品の創出など、“仕掛け”を巡らす柴山さん=真鶴町真鶴

 輝きを知るからこそ、影が色濃く映るのかもしれない。半島の町は、真綿で首を絞められるように、ゆっくりと、しかし確実に衰退の道をたどってきた。

 「戻って来た当時はあまりの変貌ぶりに驚いた。寂しい町になったというのが第一印象」。5年ほど前に都内から真鶴町にUターンし、町観光協会に勤める柴山高幸さん(37)は幼き日々の記憶をたどる。

 物心がついた昭和の末期、ふるさとが観光地だと知った。「サボテンランド」(現・お林展望公園)には人々が集い、繁忙期には母や祖母が近所の干物店や旅館の手伝いに借り出されていた。

 平成を経た今、その名残はない。

 町は2016年に将来の人口の展望を表す「人口ビジョン」と「総合戦略」を作成した。その中で、近年の人口流出についてこう分析している。

 「必ずしも都市部の魅力ある雇用が増大したわけではなく、地域に職が確保できないため、流出が始まった」

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