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住宅改装、カフェやマルシェなどにぎわいづくり
地域再生、新住民と 高齢化進む横浜・中山駅周辺で

話題 神奈川新聞  2019年05月08日 05:00

古い住宅を改装した「菌カフェ753」で行われたマルシェとカフェを運営する辻一毅さん(中央)=横浜市緑区中山町
古い住宅を改装した「菌カフェ753」で行われたマルシェとカフェを運営する辻一毅さん(中央)=横浜市緑区中山町

 横浜市緑区のJR横浜線中山駅に近い住宅街で、新たに移住した40代中心の世代が地域再生に挑戦している。高齢化が進む中で、古い住宅を改装した交流スペースやカフェを次々に始め、マルシェ(市場)も開催。歴史ある住宅街の衰退に危機感を抱いた地元の不動産業者が全面的に協力。新住民と一緒に、にぎわいづくりを進める。 

 駅から徒歩10分弱の同区中山町で4月21日、手づくりのマルシェが開かれた。担い手は移住者ら20人ほどの比較的若い世代で、口コミなどで約200人が訪れた。歩いて約10分で一周できる範囲に交流スペースやカフェ、シェアオフィス、シェアハウスなど計6軒を、それぞれ運営している。

 古い日本家屋を改装した多目的交流施設「なごみ邸」が1997年秋にオープンしたのが始まり。一帯の地主で不動産業を営む齋藤好貴さん(57)が、住む人がいなくなった高台の一戸建てを引き取り改装、演奏会や趣味の教室を開けるようにした。


マルシェのスタッフと打ち合わせをする齋藤好貴さん(左)=菌カフェ753
マルシェのスタッフと打ち合わせをする齋藤好貴さん(左)=菌カフェ753

 庭には樹齢100年といわれる桜の古木があり、毎春の観桜会には常連の人々が訪れる。「古木が残る熟成した住宅街の趣を残しながら、にぎわいを取り戻したかった。何もしなければ古い一戸建ては取り壊されマンションに変わってしまう」と当時を振り返る。

 「いまの40代のライフスタイルは魅力的」と、手頃な価格で古い住宅を貸す齋藤さん。都内でフレンチレストランを営む辻一毅さん(41)が2010年秋、農薬や肥料に頼らない栽培法の地場野菜を求めて移住。なごみ邸近くで醗酵(はっこう)や醸造にこだわる「菌カフェ753(ななごーさん)」を始めた。

 さらに、しょうゆ造りをライフワークにする大谷浩之介さん(40)が14年秋に夫婦で移住。空き家だった住宅をシェアハウスに変えた。緑区民文化センター(みどりアートパーク、同区長津田)の職員でもある大谷さんは、新たなにぎわいづくりのため中山町周辺で文化芸術イベントの開催を模索している。

 40~60代の移住者が増えたことで毎月第3日曜日にはカフェの庭でマルシェが開催されるようになった。

 5月8日には多世代交流のための新たなカフェがオープンする。また、同19日午前10時半~午後4時、約50店が集まるマルシェ(大753市)が開かれ、千人ほどが訪れる予定。問い合わせは、753プロジェクト電話045(935)7531。


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