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江戸時代にスペインと国際貿易 浦賀港の歴史PRへ記念碑

話題 神奈川新聞  2019年05月07日 12:30

江戸時代に国際貿易港として栄えたとされる浦賀港の歴史を刻んだ石碑=25日、東叶神社
江戸時代に国際貿易港として栄えたとされる浦賀港の歴史を刻んだ石碑=25日、東叶神社

 地元の歴史研究家が調べた浦賀港の歴史を刻んだ石碑が、東叶神社(横須賀市東浦賀)に建立された。同港の世界文化遺産登録を目指す市民団体が発案。江戸時代に国際貿易港として栄えたとされる同港の歩みを広くPRすることで、多くの観光客を呼び込み、登録運動の盛り上がりにつなげたい考えだ。

 4月25日に神社境内で除幕式が行われ、地域住民らにお披露目された。

 完成した石碑は高さ約1・9メートル、幅約1・2メートル。上部に「日西墨比貿易港之碑」、その下に同港の歴史として▽スペインが植民地だったフィリピン・マニラ-メキシコ・アカプルコ間で行った貿易ルートの中継地だった▽徳川家康がメキシコから新製錬技術を導入するため、寄港するよう交渉した▽スペイン人を保護する高札が立てられていた-ことが刻まれている。結びには、「元和2年(1616)貿易港は長崎・平戸に限定され、三浦按針が平戸への移住を余儀なくされるまで、浦賀は長崎と並ぶ東国唯一の国際貿易港として重要な役割を果たした」と記した。

 石碑の文章は、いずれも地元在住の歴史研究家で、市民団体「浦賀湊を世界文化遺産にする会」の代表も務める鈴木かほるさんの研究結果。式典で、鈴木さんは「記念碑の存在によって研究が進展し、浦賀が国際貿易港として認知され、海を越えて広がることは確実」と完成を喜び、「観光の源泉は歴史や文化。内外の多くの人々が、浦賀を訪れることを期待している」とあいさつした。

 市民団体は、スペイン、メキシコ、フィリピンの3カ国が世界文化遺産登録を目指す大航海時代の貿易ルートのリストに、同港を加えてもらおうと発足。活動の一つとして石碑建立を企画し、昨秋から寄付を募ってきた。


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