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横浜10-6桐光学園
桐光・冨田、奮闘も散る 横浜に6連敗 高校野球神奈川大会第15日

高校野球 神奈川新聞  2017年07月29日 02:00

5回表無死一、二塁のピンチにマウンドで声を掛け合う冨田(左)と桂川の桐光学園バッテリー
5回表無死一、二塁のピンチにマウンドで声を掛け合う冨田(左)と桂川の桐光学園バッテリー

 またも横浜の壁を越えられなかった。同じ相手に3年連続の準決勝敗退。夏は4度の甲子園出場がある桐光学園・野呂雅之監督(56)は「横浜というより準決勝で負けたと考えている。準々決勝からの3試合をしのがないと、神奈川の頂点には届かない」と、全国最激戦区の道のりの険しさをかみ締めた。

 準々決勝同様、1年生リレーで必勝を期したが、先発の右腕谷村は三回途中5失点。続く左腕冨田も粘ったが、横浜の主砲増田に2アーチを浴びた。冨田は「横浜の打者は1球で仕留めてくる。抑えるのが難しかった」と振り返った。

 ともに好素材とはいえ、2人の1年生が頼りという投手陣の苦しさもあった。指揮官は「谷村は変化球の精度が高くないので、後半に持って行きにくい」「冨田もまだ16歳。体力に限りがある」と、ぎりぎりの戦いだったことを強調した。

 松井裕(楽天)や中川(立大)のような絶対的な背番号1がいない分、攻撃陣がカバーして勝ち上がってきた夏。これで松井を擁して2012年夏、13年春に連勝した後は、横浜に公式戦6連敗だ。

 偉大なエースナンバーを継承した3年棒田はこの日、代打から三塁守備での出場にとどまった。制球面に不安があったと明かし、「登板できなかった自分が悔しいし、チームに申し訳ない」と不完全燃焼の涙を流した。

桂川が同点満弾 3年間「悔いなし」


 豪快なグランドスラムで試合を振り出しに戻した。1-5の三回二死満塁。桐光学園の桂川は初球の137キロを強烈に一閃(いっせん)した。

 「打った瞬間いったと思った」という大飛球は、どよめきとともに左翼席の最上段へ。流れを一気に引き戻す一撃は自身の今夏1号。3年生は歓声を気持ちよく浴び、ダイヤモンドを一周した。

 湘南ボーイズで投手だったが、高校入学後に右肘の疲労骨折が見つかり、捕手転向。「ゼロからのスタート。誰よりも練習してポジションを勝ち取る」と、ひたむきな姿勢で信頼を獲得した。ことし5月には右もも裏の肉離れというアクシデントに見舞われ、何とか間に合わせた夏だった。

 この日は1年生投手陣を頼もしくリード。最後は横浜に地力の差を見せつけられ、「自分たちなら(甲子園に)行けると思っていた。率直に悔しい」と涙を流した。

 それでも全力でやりきった3年間に、「苦しいことばかりだったけど、ここまで来られてよかった」と後悔はまったくない。

つながり欠いた打線


 4強最高のチーム打率を誇った桐光学園の打線は、横浜の5投手継投の前に、つながりを欠いた。4打数無安打の主砲小林将は3投手と対戦し、「それぞれ特徴が違うので対応しづらかった」と振り返る。

 この試合まで打率6割6分7厘の好打者の山田は2安打するも、5-8の七回無死一、二塁の場面で代わった板川を前に右飛に倒れた。2年生の強打者は「七回に一本出ていたら流れが変わった。2安打もうれしくない」と涙をこらえた。

 桐光学園・主将関屋 個が強いチームが最後まで同じ方向を向いてプレーした。3年間を振り返ると濃密でした。

 桐光学園・1年生右腕谷村(三回途中5失点) 流れを渡してしまってすごく申し訳ない。次に横浜と対戦する時は1点も取られないでリベンジする。


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