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「海の女王」歓迎 大黒ふ頭に客船ターミナル全面開業

横浜みなと新聞 神奈川新聞  2019年05月06日 11:58

横浜港・大黒ふ頭の客船ターミナルに着岸したクイーン・エリザベス。スカイウォークから撮影=19日午前6時10分ごろ、横浜市鶴見区
横浜港・大黒ふ頭の客船ターミナルに着岸したクイーン・エリザベス。スカイウォークから撮影=19日午前6時10分ごろ、横浜市鶴見区

 横浜ベイブリッジをくぐれない超大型客船に対応する横浜港・大黒ふ頭客船ターミナル(横浜市鶴見区)がグランドオープンした。最初に迎えたのは「海の女王」と親しまれている英国の豪華客船「クイーン・エリザベス」(QE、9万900トン)。市主催のセレモニーが催され、駐日英国大使ら来賓や横浜港関係者らが新たな門出を祝った。

 横浜発着の日本周遊クルーズに就航するQEと、客船ターミナルの完成を祝ったセレモニーが4月19日に開かれ、林文子市長は「QEをお迎えできることは大変光栄なこと。万全の態勢でクルーズ客をお迎えしたい」と約束した。


船側の関係者と記念品を交換する横浜港関係者=19日午前10時半ごろ、横浜市鶴見区
船側の関係者と記念品を交換する横浜港関係者=19日午前10時半ごろ、横浜市鶴見区

 「横浜港に戻ってこられたことは、私たちの大きな誇り」。QEのサイモン・ラブ船長はそう力を込めた。横浜に何度も寄港し、ハマっ子に愛された先代の「クイーン・エリザベス2」(QE2、7万327トン)に言及し、「QEの乗組員の中には当時の横浜港での素晴らしい経験と、温かいおもてなしを覚えているものがいる」。会場はどよめきが起きた。

 ポール・マデン駐日英国大使は「横浜港が日本のおもてなし文化の玄関口として感じていただけることでしょう」と横浜港のさらなる発展に期待した。市消防音楽隊による演奏が流され、横浜港振興協会の藤木幸夫会長ら横浜港関係者と船側が互いに記念盾や記念品を交換すると「海の女王」の歓迎ムードは最高潮に達した。

 大黒ふ頭客船ターミナルは、柱のない大空間を生み出すかまぼこ型の構造物1500平方メートル3棟で構成。CIQ(税関・出入国管理・検疫)施設やトイレなどを備えた待合施設がある。

 横浜港の今年の客船寄港数は過去最多の約190回となる見通しで、そのうち超大型客船は前年比2倍の22回に上る。市によると、乗客定員約4千人もの超大型客船を大黒ふ頭で受け入れる態勢が整ったという。


乗客らでにぎわう大黒ふ頭客船ターミナル=横浜市鶴見区
乗客らでにぎわう大黒ふ頭客船ターミナル=横浜市鶴見区

 大黒ふ頭から羽田空港まで首都高湾岸線を使えば約20分。アクセス性に優れていることから、特に外国人客が旅客機を利用した船旅「フライ&クルーズ」での利用が期待できるという。

 また、客船ターミナル隣接地の広大な敷地を生かし、市は「ドライブ&クルーズ」という新サービスを展開。マイカーで港に乗り付けてもらい、クルーズ期間中は預かることで、幼い子どもや高齢者がいる家族にも気軽に乗船してもらうよう促す。

 10連休だったゴールデンウイーク期間中も乗下船客が多い超大型客船が相次いで着岸した。市の担当者は「横浜港のメインターミナルの大さん橋、今秋に完成する新港ふ頭とともに、発着クルーズに対応する客船ターミナルとして大黒ふ頭を位置付けている」と話している。


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