1. ホーム
  2. 話題
  3. 嫁と姑の画家に焦点 平塚市美術館で作品展

嫁と姑の画家に焦点 平塚市美術館で作品展

話題 神奈川新聞  2019年05月03日 11:45

院展の巨匠として知られた女性画家の荘司福らにスポットを当てた作品展 =平塚市美術館
院展の巨匠として知られた女性画家の荘司福らにスポットを当てた作品展 =平塚市美術館

 県内ゆかりの女性画家2人にスポットライトを当てた「荘司(しょうじ)福(ふく)・荘司貴和子(きわこ)展」が4月20日から平塚市美術館(同市西八幡)で始まった。6月9日まで。院展で活躍した巨匠と若くして亡くなった新星。義理の親子でもあり、異なる作風を持つ2人の作品が初めて並んだ。

 1910年、長野県で生まれた福さんは30歳の時に画家として絵筆を握った。46年の院展で初入選、64年に同人に推挙された。貴和子さんは神戸市出身で71年に福さんの長男の準(ひとし)さんと結婚、日本画の公募展である創画展を舞台に活躍した。

 姑(しゅうとめ)と嫁の関係の福さんと貴和子さんは横浜市青葉区内に共同のアトリエを設けた。一緒に取材旅行に出掛けるなど才能を高め合ったが、貴和子さんは79年、腸がんのため39歳で亡くなった。

 作品展は福さんと貴和子さんの計約50点を展示。準さんと貴和子さんの結婚を祝した「仮象」(71年)や雪に埋もれた渓谷を描いた「到春賦」(87年)など福さんの代表作が並ぶ。「時の流れによる生命の在り方や歴史の積み重ねをテーマに描き続けた」と家田奈穂学芸員。

 一方で貴和子さんは日本画の顔料を使いながら、日本画としては珍しい抽象画を多く残した。家田学芸員は「名前は知られてはいないが、当時の時代の傾向をつかみながらも透明感ある作風に引きつけられる」と説明する。

 月曜休館(4月29日、5月6日は開館)。4月30日と5月7日は休館。一般800円、高校生・大学生500円、中学生以下無料。


シェアする