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シカの管理捕獲、前年度と同水準 県17年度計画

社会 神奈川新聞  2017年07月28日 02:00

 県はこのほど、2017年度のニホンジカ管理事業実施計画を策定した。3月に策定した第4次管理計画(17~21年度)の初年度に当たり、丹沢山地における食害の改善が一部にとどまっている現状から、前年度と同レベルの捕獲目標を設定した。 

■丹沢食害 改善は一部
 実施計画によると、17年度の管理捕獲目標値は保護管理区域が1920頭、分布拡大防止区域から対応を格上げした、周辺の定着防止区域が290頭。このほか狩猟が701頭。

 16年度の実績は、保護管理区域が目標の2035頭に対して1913頭となり、達成率は94%。分布拡大防止区域は同じく270頭に対して162頭で60%だった。

 シカによる農作物被害はやや減少。被害面積は約19ヘクタールで被害量は約72トン。被害額は約1900万円、過去5年間で最多だった15年度より約700万円低下した。しかし、家庭菜園など自家用被害は伊勢原市や厚木市などで目立ち、県内全体では約1・5ヘクタールに上って3倍に拡大した。

 第3次管理計画(12~16年度)の下、管理捕獲の強化方針により、保護管理区域は増え過ぎたとされてきたシカ個体数が減少傾向を示すに至ったが、丹沢全体での植生回復に達していないのが現状だ。

 一方、局所的な定着で食害が発生するなど、生息数の増加が今後懸念される定着防止区域の箱根山地で、10頭を目標に県主体による初めての捕獲を本格実施する。


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