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教室に行こう
県立有馬高校(海老名市社家)

教室に行こう 神奈川新聞  2019年04月30日 14:44

考え伝えて課題解決 
小学校と連携し社会貢献 「何かを変えられる」


小学校の朝会で、プロジェクトへの協力を呼び掛けた生徒たち
小学校の朝会で、プロジェクトへの協力を呼び掛けた生徒たち

 「世界には、寒い冬をたった1枚の服で過ごす子どもがいます」

 高校生が朝会で、小学生に呼び掛ける。

 この高校生が通う有馬高校はユネスコスクールとして、平成24年度から社会貢献活動「服のチカラ」プロジェクトに参加している。

 このプロジェクトは、ファーストリテイリングが主体となり、使われなくなった子ども服を回収・選別し、サイズや気候に合ったものを必要としている国や地域に送るものである。有馬高校は「総合的な学習の時間」の一環として、この活動に参加している。

 当初は校内の呼び掛けのみで回収を行っていたが、高校生のいる家庭では、既に子ども服を処分しているケースが多く、あまり集まらなかった。そこで、生徒たちは、校内だけでなく地域に広げていく方が、多くの子ども服を集められると考え、近隣の小学校と連携して取り組むことにした。

 小学生に伝えるためにどのような表現にするべきか、生徒たちは考える。

 「難しい表現だと分かってくれないよ」「写真や絵を描いたフリップを作ったらどうかな」

 原稿や発表方法の準備を通して、生徒たちは相手のことを考え、思いを伝える力を身に付けていく。

 この日、小学校の朝会で全児童に協力を呼び掛けた。

 「小さくなって着ることができなくなった服はありませんか。また、タンスの中に、長い間着ていない服がありませんか」「一人一人の協力が子どもの命を救います」

 高校生が一生懸命に準備した話を、小学生は真剣に受け止めた。

 後日、小学校に設置された回収ボックスには、次々と小学生が持ってきた服が入った。

 「自分たちの思いが小学生に伝わってうれしい」「苦労して準備してよかった」

 生徒たちは、自分の努力が遠い国の課題解決に役立ったという実感を得ることができた。

 ある生徒は次のように語る。

 「人前で話すのは苦手だったけど、相手のことを考えて話すと伝わることが分かった」「自分たちが考えたことで、何かを変えられると分かった」

 人を救う活動を通して、生徒自身も成長していく。

さまざまな教室から、県教育委員会の指導主事や先生らで構成する「学び見守り隊」がリポート

神奈川県教育委員会では、他にも各校の取り組みを「元気な学校づくり通信『はにい』」で紹介。
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f420082/


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