1. ホーム
  2. 話題
  3. 核廃絶を訴える 「ヒバクシャ地球一周、証言の航海」の客船が横浜港に帰港

核廃絶を訴える 「ヒバクシャ地球一周、証言の航海」の客船が横浜港に帰港

話題 神奈川新聞  2017年07月26日 16:13

「地球一周、証言の航海」から帰港した参加者ら=横浜港大さん橋国際客船ターミナル
「地球一周、証言の航海」から帰港した参加者ら=横浜港大さん橋国際客船ターミナル

 広島、長崎の被爆者らが世界各地で核廃絶を訴える「ヒバクシャ地球一周、証言の航海」の客船が25日、横浜港に帰港した。世界各地で原爆の恐ろしさを証言し、米ニューヨークの国連本部で核兵器禁止条約交渉会議にも参加して核兵器の非人道性を訴えた被爆者たち。条約が今月採択されたことにあらためて喜びの声を上げた。

 被爆者らは同日、横浜港大さん橋国際客船ターミナル(横浜市中区)で帰国会見した。10歳の時に長崎で被爆した三瀬清一朗さん(82)は、条約が賛成多数で採択されたことに「核兵器廃絶に向けて大きな前進となった」と高く評価した。一方で「原爆の悲惨さについて世界ではほとんど知られていない。証言によって伝えられることがあるので、私がやるべきことは残っている」と語った。

 日本政府が条約の交渉会議に参加しなかったことに対して、6歳の時に広島で被爆した田中稔子さん(78)は「非常に残念で、被爆者として怒りが胸の中で煮えたぎっている。(唯一の被爆国である日本は)平和のリーダーシップを取るべきだ」と訴えた。

 今回、被爆者に同行し、被爆経験を継承したいと語る「ユース非核特使」の鈴木慧南(けいな)さん(24)=横浜市泉区=は「世界中で核兵器廃絶への機運が高まる一方で、日本ではいろいろな法が成立し、よくない状況に進んでいる。この国が核兵器禁止条約に賛同するように国内で活動を続けたい」と力を込めた。

 「証言の航海」は2008年から始まり10回目。非政府組織(NGO)ピースボートがチャーターした客船「オーシャンドリーム」(3万5265トン)は4月12日に横浜港を出港。105日間かけて24寄港地を巡り、21都市で証言活動を行ってきた。


シェアする